【国際関係学部】非英語圏の留学って実際どうなの!?チェコ留学した先輩から学ぶ“ツール”としての英語のリアル

2024.08.09

学部の授業以外にも活躍の場を求めて積極的に取り組む学生を紹介する本企画。

今回は、チェコのメトロポリタン大学プラハへの交換留学を終えた、国際関係学部3年次 大西 花怜さんに話を聞きました。

なぜ留学先にメトロポリタン大学プラハを選びましたか?

ここでは私の学びたいことが学べると確信したからです。私は当初ヨーロッパに留学することは考えていませんでした。カナダやオーストラリアなどの英語圏の国に、留学することを希望し、とても憧れていたのですが、興味のある学部がありませんでした。英語圏以外で視野を広げてみようと細かく調べたところ、メトロポリタン大学プラハには国際関係学部があり、取れる授業も興味のあるもので、そして自分の将来に結びつきそうな内容ばかりでした。また、チェコはさまざまな国の人が生活しており、「他者との共生」という面でも現地で何か吸収できるのではないかという希望から、メトロポリタン大学プラハを選びました。
MUP(メトロポリタン大学プラハ) T shirts!!
MUPのイベントErasmus Day
MUPのイベントInternational Lunch

留学期間のスケジュールを教えてください

2023年10月10日 プラハ到着
10月13日 オリエンテーション
10月16日 Winter semester 開始
12月20日~2024年1月2日 Winter break
1月19日 Winter semester 終了
1月22日~2月25日 Exam period(※テストが終わった人から休み)
2月26日 Summer semester 開始
5月17日 Summer semester 終了
5月20日~6月22日 Exam period(※テストが終わった人から休み)
6月20日 帰国
春休みに行ったフランスにあるモン・サン・ミシェル🏰
Summer semester の土日に行ったバルセロナ!!
Summer semesterが始まった日に、KSUヘ留学していた友達と再会しました

留学先で履修した授業科目や授業の様子を教えてください

Winter semesterでは、主に紛争・気候変動・国際経済・国際連合など国際関係学全般を学びました。Summer semesterでは、もう少し発展した授業を取りたかったので、単位数が多い分難しい授業である、国際機関やアフリカ経済学を履修しました。私が履修したクラスは全て、授業後半に学生同士のディスカッション時間が設けられていたので、私の英語力(主にリスニング)や国際関係学に対する知識はこの時間で鍛えられたと思います。なぜかというと、私のクラスメイトはみんな討論をすることが好きなので、自分の意見をしっかり持ってディスカッションに参加しないと、考えのない人なんだなと見做されてしまい、How about you?と振られなくなるからです。Winter semesterで私は何も話すことができず、疎外感を感じ、Winter semester 中間からしっかりリーディングをやって、わからないところや重要なところは自分なりに理解してから参加するようにしました。初めはディスカッションの時間が苦痛でしかなかったのですが、それぞれの考えをシェアできる場所として気合を入れて取り組むことができるようになりました。国際関係学の知識の面でも、友達の意見を聞いて、なるほどなぁと思わされる場面が多かったので自然に新しい考え方を学ぶことができました。実際の体験談として、AIのデメリットは?と聞かれ、私は雇用の減少や心のこもった人間同士の会話がなくなるということしか言えなかったのですが、友達はAIが発展すると、政府のプロパガンダがさらに起こるのではないかと仮説を立てていて、とても納得させられた経験があります。友達の意見をちゃんと聞いて理解していくうちにリスニング力だけでなく知識もつけることができました。ある授業では授業中に手を上げて発言しなければ欠席扱いになるものもありました。周りの友達は何度も手を上げていて、私も怖がらずに頑張ろうと毎授業、手を上げるようにしました。このような厳しい環境も、私の英語力や積極性を高めてくれました。
夜中までリーディングをやった日、何日もあります泣
日本語で理解することも難しかったUN(国際連合)の授業
登校中に虹が見えた日!
一緒にSummer semesterを履修した友達

留学期間で心に残っているエピソードを教えてください

海外で英語で国際関係学を学ぶことの難しさを知ったこと、13カ国の国を旅行できたこと、留学の締めとしてカナダでホストファミリーに再会できたこと、初めてのヨーロッパのクリスマスマーケットなど1つを選び取ることはとても難しいです。それくらい私の留学生活は充実したものでした。しかし、これからもずっと1番に心に残り続けていくだろうことは、シンプルかもしれないですが、一生の友達がたっっっっっくさんできたことです。ベトナム、韓国、トルコ、イタリア、ドイツ、フランス、チェコ、そして日本。留学後半は、就活が入ってきて本当に忙しく、メンタルも壊れやすかったのですが、友達と会えることが自分のモチベーションになり、最後まで駆け抜けることができました。sun bathingやカフェに行ったり、ビール片手に語り合ったり、いろいろな遊びをしました。みんなで会える最後の日にはサプライズをしてもらったり、強くハグして号泣しました(泣)言語が全てではなく、人はちゃんとフィーリングでつながることを実感しました。これからさらに自分が成長して、またみんなと再会できる日をとても楽しみにしています。
大好きな日本人メンツ
大好きなベトナムの友達
大好きなトルコの友達
最後にサプライズしてもらいました!宝物です泣

留学前に立てた目標は、留学中に達成できましたか

いろいろな国の人が混ざり合う中央ローロッパのチェコで、環境学やマイノリティの方と共に生きることについての考え方、つまり「他者との共生」を学ぼうと思い留学に行きました。チェコは気候変動や紛争、アフリカに関する国際的な会議や、学校でゲストを招いたワークショップが一般の方にも公開されており、誰でも参加し発言をすることができる環境が整っています。ホームレスの方は他のヨーロッパに比べると少ないですが、一定数存在しており、その方達にお金をあげている人をかなり目にしました。人や街並みを見ると、LGBTQに対する考え方もポジティブであると理解しました。しかし、私自身の目標は達成できていないと思います。私が知るべきこと・知りたいことが全て得られたわけではないからです。より深く知るための行動(団体に出向いたり、ホームレスの方に直接話しかけること)をすることができたらと後悔しています。
チェコの夕焼け

今後の抱負や、帰国後新しくチャレンジしていることを教えてください

前回も似たようなことを書きましたが、今後の抱負は、自分の可能性を狭めず、なんでもまずはやってみる!です。帰国後、早速模擬国連(JEMUN) に参加してきました。就職活動でも、不安より自信を強く持って挑んでいます。
私が9ヶ月頑張ったチェコ!
こんな感じで明るく頑張ります!
お互い目指すものは違うけれど頑張る同志の友達
サバイバル力が身についたアルバニアへの一人旅

これから留学を考えている皆さんへメッセージ、アドバイスをお願いします!

留学しようか迷っているみなさんへ。決め手は、自分を変えたいかどうかです。帰国してから会う人たちから、すごく明るくなったし、自分に自信を持っているように見えると言っていただきました。私は、小さいことを気にせず、物事をポジティブに捉えるようになったと思います。チェコで生活した環境が私をこうさせてくれました。留学は、人生の大きな転換期になります。そして、留学が決まっている皆さんへ。英語力は自然に上がるので大丈夫です。とにかく友達を遊びに誘って、たくさんの思い出を作ってください。それは一生ものです。
サプライズでもらった寄せ書き
6月14日プラハを出発
カナダのhost familyと再会しました!
帰国後のラーメン (緊張してか半分しか食べれなかった)
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