【現代社会学部】第97回日本社会学会大会(創立100周年記念大会)が開催されました!
2024.12.04
11月9日・10日に本学で開催された第97回日本社会学会大会(創立100周年記念大会)には国内外から大学教員、研究員、大学院生など過去最大規模ののべ約1,200人が参加し、盛会のうちに終了いたしました。参加者の皆さまをはじめ、本大会の開催にご尽力いただいた全ての方々に心より感謝申し上げます。
本学会大会では、真理館、サギタリウス館、12号館を会場として、一般報告、テーマセッション、ポスターセッション、日中ジョイントセッション、日韓ジョイントセッションなど多様かつ多彩な部会が開催されました。 雄飛館ラーニングコモンズでは、20の出版社による書籍コーナーも設置されました。さらに、10日の午後には、神山ホールで「激動する世界における社会学の役割」をテーマに、日本社会学会創立100周年記念国際シンポジウムが開催され、その後にも天地館で2つのシンポジウムが開催されました。 この開催のために、現代社会学部の中において大会実行委員会が立ちあげられ、現代社会学科、健康スポーツ社会学科の教員が長期間に渡り、準備をしてきました。また、本学会大会のために公益財団法人 京都文化交流コンベンションビューロー 『サステナブルなMICE開催支援補助制度』の支援を一部受け、現代社会学部の学生を中心とする100人を超える学部生、大学院生も2日間、アルバイトとして学会運営に関するさまざまな業務に従事しました。国際シンポジウムで受付や案内などの業務をする傍ら、本シンポジウムにも参加し、学問の最先端の動向について触れる貴重な機会を得ました。また、本シンポジウムには、京都産業大学附属高等学校の生徒も招待され、一部のクラスの高校生や教職員、保護者も参加しました。
創立100周年記念国際シンポジウム「激動する世界における社会学の役割」
100周年記念国際シンポジウムでは、日本社会学会の佐藤 嘉倫会長の開会の言葉、本学の井尻 香代子副学長の挨拶に続き、国際社会学会会長のGeoffrey Pleyers氏が「激動する世界におけるグローバル社会学」と題した講演を、東京大学名誉教授の上野 千鶴子氏が「グランドセオリーから当事者の知へ」と題した講演を行いました。
2人の講演の後、参加者と講演者との間で活発なディスカッションが行われました。参加した研究者、大学生、大学院生に加え、本学附属高校生からも、講演者への質問が寄せられました。「大学で社会学をどのように学んでいけばよいのか」という高校生からの質問に対し、講演者からは「社会学は、自分自身の問題から出発できる学問であり、他の学問分野から理論を貪欲に取り込んできたことから、どのようなテーマにも取り組むことができる」という力強いアドバイスが送られました。他にも、高校生からの鋭く、本質を突いた質問によって、会場の雰囲気が一層の盛り上がりを見せました。
参加者のコメント
学会参加者からは、本学アルバイト学生に対する丁寧で親切な応対に対して、多くの称賛の声をいただきました。他方で、学会のアルバイトを務めた学生からは、「学会の役割が理解できた」「自分が学んできた本を執筆した研究者の生の発表が聞けて、大変勉強になった」といった感想が寄せられています。
最後に
本学で実施された創立100周年記念の日本社会学会は、高校生の参加もあり、社会学の未来の発展をも見据えた記念すべき大会となったのではないでしょうか。なお、本学会大会の様子については、朝日新聞デジタル(2024年11月24日付)でも紹介されています。