【現代社会学部】吉川 美代子教授(元TBSアナウンサー)から教わる自分を「素直」に伝えるための方法
2024.12.06
現代社会学部では、現代社会のさまざまな諸問題を取り上げ、各問題に精通する教員がオムニバス形式で講義を行う『現代社会の諸問題A・B』(1年次配当)を専門科目として開講しています。12月3日(火)に実施した『現代社会の諸問題B』では、現代社会学部客員教授で元TBSアナウンサーの吉川 美代子教授が講義を担当しました。
今年度春学期に開講した『現代社会の諸問題A』に続き、アナウンサー時代での貴重な体験談や現代社会の実情を交えながら、受講生一人一人の心に響く講義となりました。特に印象的であったのは、「自分の考えや感情を素直に伝えるためにはどうすればよいか」がテーマのお話です。例えば、現物を見ていない人に対して自分がそれを「かわいい」と思う感情を伝えるのはかなり難しいことです。適切な言葉を用いて、相手に自分の感情を具体的かつ素直に表現する必要があります。そのようなときのために、小説を読むことで自分が経験したことがない感情を追体験してみることが重要だと吉川 美代子教授は指摘しました。その他にも、自分の口から出た言葉を自分の耳でチェックしてみることや、体全体を使ったジェスチャーも交えて表現することなども重要だそうです。
講義終了後の質疑応答では、「SNS情報とどのように接したらよいか」、「不特定多数の人に向かって情報発信するときにどのような語り口で臨めばよいか」といった、現代の社会におけるメディアや情報の問題に直結した質問が数多く寄せられ、真摯に応答いただきました。
複雑化する社会の中で、試行錯誤しながら現代社会を生きる学生にとって、人生がかかったときに、目の前の人に自分の気持ちを伝えきることができないとすれば残念なことです。自分を100%表現し、それを相手に十分に伝えきるためにも、日頃から自分の声で相手に何かを語りかける練習をするこが重要であると、吉川 美代子教授は授業を通して、受講生に伝えました。
本講義は、学業に励み大学生活を送る学生はもちろん、就職活動が本格化する学生の活力や学びにつながり、貴重で実りのある時間となりました。
現代社会学部専門教育科目「現代社会の諸問題A・B」
『現代社会の諸問題A』(春学期開講)・『現代社会の諸問題B』(秋学期開講)は現代社会に生起するさまざまな諸問題について、その問題に精通する人や現場を知る人の講義を直接受けることにより、受講生各自が社会に対する問題意識を養うことを目的とした講義です。
「地域社会学」「人間社会学」「メディア社会学」「健康スポーツ社会学」に関わる多様なテーマをオムニバス形式で取り上げ、学部所属教員に加えて、各界から招いたゲストスピーカーも授業を担当しています。
※『現代社会の諸問題A』・『現代社会の諸問題B』では講義内容が異なります。
「地域社会学」「人間社会学」「メディア社会学」「健康スポーツ社会学」に関わる多様なテーマをオムニバス形式で取り上げ、学部所属教員に加えて、各界から招いたゲストスピーカーも授業を担当しています。
※『現代社会の諸問題A』・『現代社会の諸問題B』では講義内容が異なります。