【文化学部】東山の幕末維新、近代を考えるフィールドワークを開催しました

2024.07.17

2024年7月11日、文化学部京都文化学科の「京都文化基礎演習」、「京都文化演習Ⅰ」、「京都文化演習Ⅱ」(担当:笹部 昌利准教授)の受講生、総勢30人が合同で、京都市東山区の博物館施設および史跡をめぐるフィールドワークを開催しました。
今回のフィールドワークは、「現在、観光地として賑わっている東山は、近世、近代の京都においてどのような性格を持つ空間であったのか」を考えることを目的に行われました。

最初に、幕末維新ミュージアム霊山歴史館を訪れ、特別展「新選組と京の動乱 池田屋事件、禁門の変160年」を同館学芸員 木村 武仁氏の展示解説を受け、新選組 土方 歳三らの書翰や新選組についての記録、禁門の変について学習しました。特に幕末維新史の研究を志す学生は、木村氏が語る新選組に関する話題に熱心に聞き入っていました。

霊山歴史館で木村 武仁学芸員の解説を聴く
霊山歴史館で木村 武仁学芸員の解説を聴く

続いて、霊山護国神社と隣接する霊山墓地に赴き、「どうして東山霊山に坂本 龍馬をはじめとする維新「志士」の墓があるのか」、「どうして薩摩藩出身者の墓が少ないのか」など、笹部准教授と共に考えました。

次に、八坂神社を訪れ、笹部准教授の解説により、明治初年の神仏分離政策によって何が変わったのかを学びました。また、7月17日の祭祀で担がれる神輿3基の歴史についての解説もありました。

最後に訪れた安井金毘羅宮で、笹部准教授から神社における「御利益」とその変遷について考えさせる問いかけがなされ、近代の対外戦争や花街としての空間性などが、神社と信仰をつなぐと提言され、近世、近代の民衆信仰を研究テーマとする学生に対し、研究視角の作り方、考察の方法についての説明がなされました。

霊山墓地で解説する笹部准教授
安井金毘羅宮で良縁を求める学生
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