【文化学部】中野ゼミが金福寺と詩仙堂を訪問し、京都の風光と文化を五感で感じ取りました!!

2024.06.03

文化学部京都文化学科 中野 宏幸 教授の「京都文化フィールド演習N(1年次生)」では、5月25日、金福寺と詩仙堂を訪問し、一乗寺・修学院地区の歴史文化や地理、習俗・暮らしを学びました。金福寺では、同寺の当主である立命館大学文学部日本史学専攻教授の小関 素明 氏から、寺の歴史とあわせて、若狭や近江へ通じる交通の要衝として、古来、商人や修行僧の往来が盛んであった地区の特徴を説明いただきました。金福寺の歴史は古く、当寺を訪れていた松尾芭蕉と当時の住職・鉄舟和尚は親交を深めており、与謝蕪村とその一門が芭蕉を偲んで再建した芭蕉庵や芭蕉の句碑が残っています。
詩仙堂での全体写真
金福寺で小関教授のお話を熱心に聞く学生
金福寺は、1963年のNHKの第1回大河ドラマ「花の生涯」のヒロインであった村山たか女が出家して過ごした寺であり、たか女が井伊直弼に頼んで書いてもらったという直弼直筆の和歌も残っています。
詩仙堂では、住職の石川 順之師よりご説明いただきました。詩仙堂は、江戸時代の文人・石川丈山が晩年を過ごした場所です。三十六詩仙の詩を石川丈山自らが書いて四方の壁に掲げた詩仙の間、さつきの美しい庭園、5月23日の丈山忌後に開催されている丈山翁遺宝展を見学しました。ししおどしの音の響く閑寂な佇まいで、庭園とともに往時をそのままに偲ぶことができる建物にも接し、どことなく心静かとなる素晴らしい体験をすることができました。
金福寺から京都の西方をみる学生
本演習では、教育支援研究開発センターF工房やラーニングコモンズでの学びを踏まえ、フィールドワークを重ねながら、グループでのコミュニケーションの大切さや地域の文化的価値について、学びを深めています。
大学に入学して間もない時期ですが、京都に息づく文化、ヒトの流れや生活、地域を支える仕組みなどを、自分で実際に見て、聞いて感じとり、歴史と現在を俯瞰しながら、これからの交流のあり方を考えてもらいたいと思います。
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