【経営学部】「経営戦略論(事業戦略)」ゲスト講義!好奇心を大切にして経験を積み、企業のブランディングやサステナビリティを支援する活動へ

2024.12.26

経営学部 柴野 良美准教授が担当する「経営戦略論(事業戦略)」は、経営戦略の中でも事業戦略(事業目標の達成のためにとるべき戦略)について、さまざまな理論や概念を学ぶとともに、企業事例や第一線で活躍する実務家の講演を通じて、経営戦略の理解を深める授業が行われます。今回は株式会社BLOOMの斉藤(矢野)麻子氏をゲストとして招き、講演が行われました。

講演の前半は、斉藤氏のご経歴と現在の活動に至る経緯を、学生からの質問に答えながらお話しいただきました。斉藤氏は大学卒業後に勤めたメルセデスベンツでの業務を通じてラグジュアリーブランドやプレミアム商品のブランディングに関心を持つようになりました。そして、アメリカのダートマス大学に留学してMBAを取得し、ボストン・コンサルティング・グループを経て、ルイ・ヴィトンに入社しました。同社でマーケティング活動や、新規事業のCOO、ルイ・ヴィトンのシニアディレクターなどをご経験された後に独立し、起業しました。起業後は、さまざまな企業のブランドマーケティング戦略の立案と実行を支援しており、現在携わっている京都の老舗織物企業のリブランディング活動について、マーケティングで大切な視点を踏まえてご説明いただきました。

新しいことに積極的に挑戦し続けている斉藤氏に対して、学生から、仕事を選ぶときに大切にしていることは何か、学生時代にどのようなことをしておくべきかという質問があがりました。斉藤氏は、仕事を選ぶときには楽しさ、その中の好奇心を優先しており、その理由は、楽しさがモチベーションにつながることであるとお話しされました。学生時代には、さまざまなことを経験して、そして失敗することが大切であり、その経験は貴重なものになるとお話しされました。学生からは、「将来の仕事について迷っていたので、参考になった」という声や、「失敗を経験して視野を広げられる人生にしたい」という声が寄せられました。

講演の後半は、現在、斉藤氏が主に取り組まれているサステナビリティに関する国内外の状況をお話しいただきました。一口にサステナビリティといっても、国や地域、時代や世代によりその解釈や視点はさまざまです。そのような中で、なぜ世界がサステナビリティに取り組まなければならないのかを、気候変動問題を例として取り上げて、データを示しながら丁寧に解説していただきました。さらに、サステナビリティに取り組む企業や、サステナブルなブランド開発を行う企業の事例を紹介したうえで、サステナビリティへの対応が企業の存続に影響するほど重要性が増している状況をご説明されました。

学生からは、「サステナビリティを単なる環境問題ではなく、企業の戦略としてとらえる視点を学んだ」という声や、「課題解決のためにはさまざまな視点を理解することが大切であることに気付いた」という声が寄せられ、学生たちの将来に関する考え方やサステナビリティに関する理解や視点が広がる講義となりました。

講師紹介

斉藤(矢野)麻子氏
株式会社BLOOM 代表取締役社長
メルセデスベンツ、ボストン・コンサルティング・グループを経て、ルイ・ヴィトンに入社。ルイ・ヴィトンの上位顧客層構築の戦略立案部署のシニアディレクターを務めたのちに独立起業し、さまざまな企業のブランドマーケティング戦略の立案と実行を支援。現在は、株式会社BLOOMにて企業のサステナブル事業を支援する活動を行う。
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