【経営学部】戦略とは、”戦”うことを”略”すること?関西学院大学 経営戦略研究科 吉村 典久教授が「経営戦略論(事業戦略)」で講義!

2024.12.17

本学の経営学部は、多様なゲストスピーカーを招いた講義が充実しており、普段の講義とは一味違う雰囲気で学ぶことができる魅力があります。

今回は、経営学部の森口 文博助教が担当する「経営戦略論(事業戦略)」の講義で、関西学院大学経営戦略研究科の吉村 典久教授が特別講義を行いました。事業戦略とは、企業の各事業において目標を設定し、その達成に向けた方針や打ち手を策定することにフォーカスした講義です。吉村教授は「非競争の競争戦略」というタイトルで、受講生に経営戦略の本質を語りました。普段は百戦錬磨の社会人を相手に講義を行っている吉村教授は、学生に何を伝えたのでしょうか。


吉村教授は、「皆さん、ファイブ・フォース分析や3つの基本戦略(コストリーダーシップ戦略・差別化戦略・集中戦略)を講義で学んだのを覚えていますか?」と学生に問いかけ、これまで森口助教の講義の中で学んできた事業戦略を考えるための基礎的なフレームワークを振り返りながら、講義がスタートしました。

戦略の本質は身近にある?

「『戦略』とは、ライバル企業との競争にいかに勝つかをイメージしがちですが、『戦略とは、“戦”うことを“略”すること』であり、いかにライバルとの競争を避けるかが重要です」と吉村教授は述べました。例えば、任天堂とソニーが異なる顧客層をメインターゲットに掲げ、切磋琢磨しながらゲーム市場を拡大し、共存共栄してきた歴史を事例を交えながら説明しました。「ライバル同士であっても、時には話し合ってお互いに利益のある交渉も必要です!」との説明に、学生は驚きの表情を見せながらも、なるほどと頷いている様子が伺えました。

Z世代に向けたメッセージ

吉村教授への質問タイムでは、「Z世代へ向けてひと言お願いします」という質問が出ました。吉村教授は、自身の若いころを振り返り、「大学生は、何でも挑戦できる環境にあるので、ぜひ関心のあることに挑戦してほしい」とエールを送りました。

受講生の感想

  • 戦略とは、戦うことを省略するという意味もあり、ソニーや任天堂のように切磋琢磨して儲ける企業もあることを知りました。さまざまな事例が出てきて面白かったです。他にもどのような事例があるか調べてみたいと思いました。
  • 自分たちに身近なゲームなどを例に挙げて説明してくださったため、分かりやすかったです。
  • 同じ分野の講義でも、森口先生と吉村先生では同じ視点のものもありましたが、また違った視点からの気づきもあり、良い機会になりました。
PAGE TOP