【経営学部】カンダまちおこし株式会社の田代 達生氏、Co-Innovation University(仮称)の井上 博成氏が講義
2024.01.15
経営学部の講義「ソーシャル・ガバナンス論」(担当教員:宮永 健太郎准教授)で、カンダまちおこし株式会社 代表取締役社長の田代 達生氏とCo-Innovation University(仮称)理事長候補の井上 博成氏の2人をゲストスピーカーとして招き、持続可能(サステナブル)な地域社会づくりやパートナーシップ(協働)の実践について、オンデマンド動画配信でご講義いただきました。
田代氏が社長を務めるカンダまちおこし株式会社は、十六銀行を中心とする十六フィナンシャルグループ傘下のまちづくり会社であり、岐阜県域を中心に財源開発コンサルティング事業やDMO(観光地域づくり法人)支援事業を手がけている会社です。講義では、クラウドファンディングプラットフォーム「OCOS(オコス)」の運営事業や、企業版ふるさと納税マッチングサービス「CoLoRs(カラーズ)」を通じたコンサルティング事業など、地方創生をめぐる最新の取り組みの動向をご紹介いただきました。
井上氏からは、2026年4月の開学に向けて設立準備が進む、岐阜県飛騨地方初の4年制大学「Co-Innovation University(CoIU,仮称)」について話題提供をいただきました。当大学のねらいの一つが、持続可能な脱炭素社会に向けた「産業構造転換」にあること、そして、学生と企業が一極集中的に集まり、新しい産業や起業家の育成を図るスタンフォード大学型(シリコンバレー型)ではなく、日本各地に散らばる15のCoIU地域拠点や関係者間のネットワーキングを軸とした自律・分散型のやり方を目指すのが大学の特徴であることを、具体例を交えてお話いただきました。


受講生たちは、お金を返せる人にしかお金を貸せない、というのが金融機関の宿命であり、このままでは人口の減少と経済の停滞に悩む地方を変えることはできない。お金を自ら稼ぐ力をつけられるようサポートすることが、今、金融業界には求められているのではないか?——そう気づいて地方創生の現場に飛び込み、地域の人々の間を奔走する田代氏と、生まれ故郷の飛騨に大学を設立すべく奮闘し、地方から日本と世界を変革しようと目論む弱冠34歳の気鋭の起業家、井上氏。そんな2人のゲストスピーカーのお話に、大いに刺激を受けました。
