【国際関係学部】2023年度第1回外部支援金による海外渡航の成果報告会が開催されました!

2023.12.11

2023年11月28日(火)に、国際関係学部生による海外渡航成果報告会が実施されました。本取組は、一般社団法人 一枝会が実施する「行ってみ!チャレンジ」で研究が採択された学生による報告会です。今回の報告会では、今年の夏に現地調査をした4人の学生が、調査方法や研究結果の発表を行いました。

(学生ライター 国際関係学部4年次 佐藤 美宇)


冒頭、吉川准教授から「行ってみ!チャレンジ」の意義や概要の説明がありました。その後、学生の発表に移りました。

各学生の研究テーマ

  • 東南アジアにおける音楽教育浸透率とそれに伴う楽器拡売戦略の実態調査
  • 北欧の持続可能なモビリティサービス等についてのリサーチ
  • バリ島の児童養護施設訪問と現地調査~卒業研究の深化とより良い未来の構図を図る~
  • 欧州から日本経済立て直しの術を見出す
報告会の冒頭に「行ってみ!チャレンジ」の概要を説明する吉川准教授

東南アジアにおける音楽教育浸透率とそれに伴う楽器拡売戦略の実態調査

タイ、ベトナム、インドネシアに渡航し、政府機関だけでなく、各国の日本人学校や音楽教室で直接インタビューした結果、日本よりも楽器に触れる機会が少ないことが分かったと報告されました。また、ローカライズや、世代別収入別で楽器に触れる機会を作ることで、市場をつくるポテンシャルがあることも報告されました。
国際関係学部4年次 宮地 乃愛さんの報告の様子

北欧の持続可能なモビリティサービス等についてのリサーチ

フィンランドとエストニアに渡航し、訪問インタビューの他、Eスクーターやホームステイなど自らの体験を通した報告がされました。調査結果では、イノベーションが優れており、バスや電車を乗る時でさえも全てアプリで完結することができること、その背景に人口の少なさがあるのではないかと報告されました。
国際関係学部4年次 田岡 琴乃さんの報告の様子

バリ島の児童養護施設訪問と現地調査~卒業研究の深化とより良い未来の構図を図る~

複数の児童養護施設に訪問するボランティアツアーに参加し、施設の雰囲気や宗教マイノリティに向けた対応について調査されました。施設では、舞踊や家事なども学ぶことができ、子どもたちが社会に出たときに自立できる生活環境があることを報告されました。一方で、宗教上の理由で施設に援助が入らないなどの宗教的差別の問題についても教えていただきました。
国際関係学部4年次 池谷 優恵さんの報告の様子

欧州から日本経済立て直しの術を見出す

欧州の経済事情で日本が見習うべき点について明らかにするために、ドイツとオランダに渡航し、JETRO事務所にインタビューされました。調査結果では、地域活性化が盛んな点、生命インフラが整っている点、研究機関が自ら資金調達を行い競争力が生まれている点が、日本と異なる点だと報告されました。

欧州の経済事情で日本が見習うべき点について明らかにするために、ドイツとオランダに渡航し、JETRO事務所にインタビューされました。調査結果では、地域活性化が盛んな点、生命インフラが整っている点、研究機関が自ら資金調達を行い競争力が生まれている点が、日本と異なる点だと報告されました。

国際関係学部4年次 西村 海吏さんの報告の様子

今回の海外渡航生活報告会では、報告者の皆さんのオリジナリティ溢れる設定テーマや問題意識、そして調査を実行し研究成果を得る素晴らしい行動力と姿勢を垣間見ることができました。また、今後本プログラムに挑戦したいと考えている学生に向けて、「事前のアポイントは丁寧に」「海外では堂々と立ち無るまう」といったアドバイスが送られ、このプログラムが人間的に大きく成長することができる海外渡航であることを感じることができた報告会でした。

報告会の最後には、正躰学部長から、「日々変化する複雑な問題を扱う国際関係の学びには、授業などでの知識や分析を国際社会の現場で活かす実践力や現場感覚が不可欠です。みなさんが、自分なりの興味や探求心をもって世界各地へ飛び出していくことを、国際関係学部として様々なかたちで支援しています。今日の報告会も参考にしながら、色々な機会を利用して、積極的に挑戦してみてください。」と励ましの言葉が送られました。

報告会の最後に学生にメッセージを送る正躰学部長
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