【国際関係学部】ユーロモニターを使った実践講義を実施しました!
2023.12.05

10月10日(火)、国際関係学部「研究演習Ⅳ」(担当:植原 行洋教授)の授業で、ユーロモニターインターナショナルの小林 義直氏にゲスト講師としてお越しいただき、実践講義を行いました。
(国際関係学部4年次 田岡 琴乃)

Passportの効果的な使い方は以下の5つのポイントである、と小林氏から教わりました。
- 視点を大きく捉え、小さく見ていく
- Cross-industry/countryで比較する
- 長期的/短期的な変化か意識する
- データポイントを変えて分析する
- ユーロモニターのアナリストの分析レポートを確認する
ゼミ生は韓国・メキシコ・イタリアを調べるチームに分けられました。そして、「自分たちがコンサルティングファームに所属していると仮定し、5つのポイントを意識しながら、当該国のミネラルウォーター市場のポジション・トレンドや、今後の市場予測をクライアントに提供せよ」というお題をもらいました。早速、チーム内で英語版のPassportのデータを一緒に読み解き、活発な議論が行われた後、各チームから市場予測が発表されました。
例えばイタリアを分析したチームは、「イタリアにおいてミネラルウォーターの市場は飽和状態であり、停滞している。食品小売業者も多く存在するが、今後はEコマースが増加する可能性がある。また、環境保護やプラスチック税に注意が必要。今後の市場の成長は見込みにくいが、市場参入するならば、機能性ボトルや環境保護など競合他社との差別化を図った独自の特徴を強調する製品が求められるだろう」といった分析をPassportのデータベースから導き出しました。各グループの発表後には小林氏からフィードバックを受けました。これらのワークを通じて、データの見方や市場予測の視点が深まったゼミ生の分析力は今後更に向上していくことでしょう。

国際ビジネスを日頃の学びとし、市場の分析や動向を身近に感じているゼミ生にとって大変興味深い内容であり、非常に有意義な内容でした。
ユーロモニターのPassportを導入している日本の大学は限られており、貴重なデータベースだそうです。この恵まれた環境を大いに活用し、データドリブンで説得力のある卒業論文や研究成果物を残したいと考えた実践講義でした。
最後になりますが、有意義な講義をしていただいたユーロモニターインターナショナルの小林氏に御礼申し上げます。