【国際関係学部】「国際キャリア開発リサーチC」パラオ共和国でのインターンシップ最終日に成果報告会を行いました

2023.09.29

9月4日(月)に「国際キャリア開発リサーチ(CDR)」の現地インターンシップの成果発表を行うため(担当:三田 貴 教授)、パラオ共和国コロール州内の会場にて成果報告会(シェアリング・セッション)が行われました。国際キャリア開発リサーチ(CDR)とは、海外で民間企業や公的機関、非政府組織などと連携し、約2~3週間のインターンシップや課題解決型研究に学生が主体的に取り組む科目で、パラオのプログラムでは学生10人が8月14日(月)からパラオにて活動に従事しました。

(国際関係学部 4年次 越智 慎之助)


成果報告会では、現地受入れ支援機関であるPalau Resource Institute(現地NGO、以下PRI)の挨拶、三田教授の挨拶、代表学生による全体プログラムの振り返り、3つのインターンシップ先の活動報告、学生による挨拶が行われました。本セッションには学生10人と三田教授の他に、PRI、各インターンシップ先の代表者、アイタロー国務大臣、メトゥール人的資源・文化・観光・開発大臣、国際協力機構(JICA)職員、在パラオ日本国大使館職員、ホストファミリーなどが出席しました。

初めに、代表学生による全体プログラムの振り返りを行いました。国際キャリア開発リサーチの概要説明に加えて、3週間で実施した共通プログラムの説明と学びを発表しました。

代表学生による共通プログラム説明の様子
次に、受入れ機関の1つである大統領府(Office of the President)からチームの発表がありました。大統領府での活動から見えてきたパラオの現状と将来について、日本人学生からの視点から、①パラオと日本の2国間関係、②パラオの水産業・環境、③パラオと日本の直行便フライトの可能性、④パラオと台湾の2国間関係、⑤パラオにおけるジェンダー、の5つのパートで成果発表を行いました。インターンシップでは普段では体験できないようなことを実際に見学や参加させてもらいました。小さい島だからこそ周りとの助け合いの精神が強く、すぐに打ち解けることができ現地でも楽しく貴重な経験を積ませてもらい非常に充実したインターンシップでした。
大統領府チームによる発表①
大統領府チームによる発表②
次に、受入れ先機関の1つであるコロール州リサイクルセンター(Koror State Solid Waste Management Office)チームからの発表が行われました。インターンシップ先での現場実習から見えてきたパラオの循環型社会について、リサイクルセンターの歩んできた歴史の紹介と共にプレゼンテーションを行いました。国際協働に取り組む上で、何を見据え、どのように次に繋げていくのか、それらを実際に施設のスタッフとして働き、その視点から学ぶことができました。
コロール州リサイクリングセンターチームによる発表①
コロール州リサイクリングセンターチームによる発表②
最後に、観光チーム(受入れ先機関:Palau Visitors Authority ならびにBureau of Tourism)からの発表がありました。パラオの重要産業である観光に関して、自然と経済の両立やエコツーリズム等を踏まえながら発表しました。Bureau of Tourismでの活動を通して、Responsible Tourismについての理解し、環境を保全することの重要性を学びました。今後、パラオにおける観光政策や環境保全をさらに深め、ゼミでの研究に役立ていきたいと思います。また、今回私たちが体験したホームステイに関するフィードバックが行われ、パラオの今後の新しいビジネスの可能性についても紹介しました。
観光チームの発表
インターンシップ修了証書を手にしての記念撮影
最後に、この3週間のインターンシップを振り返り各学生から挨拶がありました。各インターンシップ先での業務に関する学びに加えて、これまで学部で学んできた国際関係を、インターンシップを通じて更に理解を深め、国際社会におけるパラオの役割や国際協力の必要性について学びを深めることができたことが報告されました。さらに、ホームステイを通じて、生活、文化、伝統、人の温かさといったパラオならではの価値観に触れることもでき、充実した3週間を過ごすことが語られました。
学生の個人挨拶の様子①
学生の個人挨拶の様子②

本授業担当教員である三田教授は、「報告を聞き、学生たちは短い期間でパラオとパラオが関係する世界のことを深く現場で学んだことがよくわかりました。未来を担う若い世代の一人として、パラオと日本の関係のみならず、グローバル社会の健全な発展のために行動できる人材として成長していくための第一歩を、このパラオで踏み出せたと感じました。将来それぞれの立場で意思決定していく際には、いまでは具体的に想像できるパラオの家族や同僚たちの幸福につながることかどうかということも念頭において行動できるに違いありません。それがグローバル市民として一人一人が果たす役割につながります」とコメントされました。私自身、来年春には本学を卒業します。大学生活最後の夏休みに、このような貴重なインターンシップを経験することができたことを大変うれしく思います。この3週間で身に付けることができた、組織を動かす力や調整力に加えて、グローバルなキャリア観を大切にしていきたいと思います。卒業後は国内の金融機関に就職予定ですが、海外支店への駐在や国内本部機能としての海外事業に従事することで、日本と国際社会双方の発展に貢献できるような人材になりたいと考えます。

現地でお世話になった方々に感謝しております。本当にありがとうございました。

送別のケーキを前に①
送別のケーキを前に②
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