【国際関係学部】「国際キャリア開発リサーチC」パラオ共和国でのインターンシップの中間報告

2023.09.05

8月15日(火)に「国際キャリア開発リサーチ(CDR)C」(三田貴教授担当)の現地インターンシップに参加するため、学生10人と教員1人がパラオで活動を始めました。「国際キャリア開発リサーチ」とは、海外で民間企業や公的機関、非政府組織などと連携し、約2~3週間のインターンシップや課題解決型研究に学生が主体的に取り組む科目です。パラオのプログラムでは、政府・行政組織のうち、「大統領府」、「人的資源・文化・観光・開発省観光部」、「パラオ政府観光局」、「コロール州固形廃棄物管理事務所(リサイクルセンター)」に分かれて実習が行われています。

(国際関係学部 4年次 越智 慎之助)

現地の新聞「Island Times」に、本活動の記事が掲載されました。
オンライン版の記事でご覧いただけます。


プログラム初日の8月15日(火)には、コロール市内のホテルにてオリエンテーションが開催されました。学生10人と三田教授の他に、パラオ共和国のスランゲル・ウィップス・ジュニア(H.E. Mr. Surangel S. WHIPPS, Jr., President of the Republic of Palau)大統領をはじめ、現地受入れ担当機関であるPalau Resource Institute(現地NGO)、各ホストファミリー、3つのインターンシップ先の担当者が参加しました。
初日に開催されたオリエンテーション
受入れ機関の1つである大統領府(Office of the President)では、国際会議の会場見学や各国大使館訪問、小学校などを訪問しながら、大統領府の業務理解やパラオと各国の関係性について理解を深めています。
在パラオオーストラリア大使館訪問
次に、受入れ先機関の1つであるコロール州固形廃棄物管理事務所(リサイクルセンター)では、パラオ国内における循環型社会の実現に向けて様々な取り組みが行われています。私たちはその取り組みのうち、生ゴミから作るコンポスト制作作業や、廃棄ガラスから作るガラス工芸品、廃プラスチックをオイルに変え、施設やコロール州の電力源を作る油化装置で現地のスタッフの方と一緒に働いています。また、この施設の立ち上げ・拡大に携わっている藤 勝雄さんから直接貴重なお話を聞かせていただいています。
コロール州リサイクルセンター
3つ目の受入れ先機関のBureau of Tourism では、観光に関する政策として教育や環境問題に取り組んでおり、ハイキングやツアーなど体験した活動へのフィードバックを行い、Responsible Tourism(責任ある観光)をテーマに今後の観光政策への提案を検討しています。
Bureau of Tourism メンバーの活動
Palau Visitors Authorityでは、マーケットの市場調査を行っており、日本や韓国、アメリカなどの人々の旅行先を分析し、傾向をまとめています。パラオの観光政策やマーケティングを学び、日本との比較や傾向を知ることで、今後における観光へ活用できるように、インターンシップの活動をしていきます。
Palau Visitors Authorityでの活動
また、週末を利用してパラオの主要産業である観光の実情と環境の持つ可能性と課題を学ぶため、ロックアイランドでのシュノーケリング体験などを行いました。
ロックアイランドでのシュノーケリング
パラオでの滞在はホームステイの形式をとっており、共同生活を通じてパラオ文化や家族観を学んでいます。私は週末を利用して、ホストファミリーと一緒に太平洋戦争の激戦地であるペリリュー島を訪問し、戦没者慰霊碑にて太平洋戦争で亡くなった方々に手を合わせました。
西太平洋戦没者の碑にて
ペリリュー島到着時の様子
パラオでのインターンシップも残り1週間となり、実習の最終段階の活動に従事しています。私は大統領府での業務に加え、パラオ文化や日本との深いつながりについても更に探究と理解を深めていきたいと思います。
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