【国際関係学部】ニュース解説ワークショップを開催 今回のテーマは「海外援助は誰にするべきか?」
2023.06.21

国際関係学部では、教員が専門分野に関するニュースや今話題のトピックスなどを、学生に向けてわかりやすく解説する「国際関係学部教員によるNews解説ワークショップ」が定期的に開催されています。今回は、本学部のストレフォード教授と吉川准教授が、「海外援助は誰にするべきか?」について解説されました。日本が従来から実施している政府開発援助(ODA)、新しい枠組みとして発表された政府安全保障援助(OSA)の仕組みと実績を学び、今後どの国にどのように援助すべきなのかをグループワークをしながら実践的に考え、海外援助の必要性と課題について深く考えました。
(学生ライター 国際関係学部4年次 山口 和華)
今回のNews解説ワークショップでは、この2つの発表を基に、グループワークを通じて効果的に開発援助を行うために援助は誰にするべきなのか考察しました。

グループワークでは2人1組に分かれて行いました。架空の4つの国が設定され、それぞれ各国の経済状況、人口、資源の有無、貧困率等が詳しく記載された用紙と、優先順位である経済的ニーズ、ガバナンス、日本との経済関係、資源、経済的可能性、パートナーやアライアンス、その他の7つの項目が記された用紙の2枚が配布され、3つのStepで行いました。
Step1「What is more important?」
援助を行う上での優先順位を決めるべく各国の状況と日本への利益の有無を考慮しながら定めていきました。
Step2「Who will you give aid to?」
援助の優先度を考慮しながら援助の必要性を考察しました。ここでは、国によって援助を効果的に利用できない状況(途上国の政治腐敗等)や、日本にとって重要性が低い国の有無や、何のために援助を行うのかを考えたうえで、4つの国それぞれにどのような援助方法が必要かについて考察しました。
Step3「What benefit for Japan?」
国民の税金を主な財源としている政府開発援助が、日本や私たち国民にとって、どのようなメリットがあるかについて考察しました。
参加した学生は興味深く取り掛かるとともに、各国のニーズを引き出すのに苦戦している様子が伺えました。

