学部の授業以外にも活躍の場を求めて積極的に取り組む学生を紹介する本企画。

今回は、アメリカのハワイ大学ヒロ校に交換留学中の、国際関係学部3年次 中田 来実さんに話を聞きました。

自然豊かな観光地、リゾートというイメージのあるハワイには、海岸に大量のプラスチックゴミが流れ着いている環境の問題やたくさんのホームレス（ハウスレス）が急増している人権問題などがあると聞き、自分の目で確かめて、どのような方法で解決に向けて取り組まれているかを知りたかったからです。それと、私自身、自然豊かなところが好きなので、ハワイ大学ヒロ校を選びました。

2022年8月16日	ハワイ大学ヒロ校到着
8月17日～18日	オリエンテーション
8月22日	Fall Semester 開始
12月16日	Fall Semester 終了
（12月12日～16日	期末試験期間）
12月16日～1月8日	Winter Vacation
1月9日	Spring Semester開始
2月24日	International Night　（パフォーマンス）
5月3日	Spring Semester 終了
5月8日～12日	期末試験期間

春学期は主に、ハワイの文化、ハワイ語などハワイに関わることを学びました。

ハワイ大学ヒロ校は、多様性に溢れており、多くの学生がハワイ島出身ではないので、大学でハワイ文化を学ぶことが出来ます。授業の中で、ハワイ島の在来種の鳥たちが減少している問題などフィールドワークを通して学ぶことが出来ました。その他の授業では、パブリックスピーキングの授業を履修し、多くの人の前でどのような立ち振る舞い、表情、声のボリュームで話すのが1番聴衆を魅了できるかなどを、実際に学生の前でたくさんプレゼンテーションすることで学びました。

授業の様子は積極的な生徒がたくさんいるなというのが印象的で、分からないことや意見などをしっかり発言し、納得いくまで討論をするのがとても刺激的でした。また、教授もとても優しく、授業とは関係のない相談などをしても、丁寧に答えてくれるというのも、とても魅力的だと感じます。

ハワイに来てからはじめたことは、主に2つあります。

1つは、現地コミュニティのフラダンススクールに通い始めたことです。20人弱のメンバーで構成されているスクールで、私だけがフラダンス初心者なのですが、雰囲気も良くとても楽しくフラダンスを踊っています。また、学外のコミュニティに所属することが出たので、学校では学べない現地の人々の声を聴くことが出来ます。

2つ目に、Rotary Club of Hiloに所属し、Eco Committee というグループを立ち上げ、環境問題や地域の問題に貢献するために活動していることです。クラブのメンバーと共に活動をする中で、全く知らなかったハワイの人権問題や、実際にホームレス（ハウスレス）を経験した人とお話しする機会を得られ、貴重な経験をさせてもらっています。

留学生活前半で最も心に残っていることは、キラウエア火山へハイキングに行ったことです。授業のフィールドワークで2回訪れたことがある場所に一人で行ってみたのですが、そこでさまざまな年代の人や国籍の人と交流し、自然を楽しみ、自分で足を運んでしか見られない絶景に心を打たれたのを覚えています。本当に自分の目で世界を見るって素敵なことだなと気付きました。このことは、より活発的に動くようになったきっかけでもあります。

留学生活後半の目標は、自ら情報を発信していけるようになることです。留学生活前半では、より多くのことを学ぶために積極的に行動することを心がけていました。後半はそれをどのように自分の意見として取り入れ、他者に発信していけるかに重点を置いていこうと思います。また、自身の世界を広げるためにより多くのことにチャレンジしていこうと思います。

留学は楽しいことだけではなく悩むこともあると思いますが、それも留学をしてこその悩み、幸せな悩みだと思います。私自身留学して気付けたことがたくさんありますし、チャレンジすることの重要性、楽しさなども学ぶことが出来ました。必ずしも留学が全てではないと思いますが、新しい自分を見つける大きなきっかけになると思います。