【経済学部】菅原ゼミが北九州市門司区役所を訪問

2023.04.05

経済学部菅原ゼミ(演習Ⅰ)では、「わがまち紹介」と称して、学生が自身にゆかりのある地方自治体の人口構造、産業構造、財政状況を調べ発表しています。そして、その学外実習として、発表された自治体の中から学生の投票により選んだ自治体を実際に訪問し、自治体職員の方々などとの意見交換を通じて、その地域の課題や自治体の政策に関する知見を深めています。

3年ぶりの再開となった今回は、北九州市門司区役所を訪問しました。当日は、ご対応いただいた総務企画課の方の前で、学生から「わがまち紹介」で学習した統計指標(人口・高齢化の推移、流出入比率、産業別付加価値額など)を用いて、門司区の特徴と課題をプレゼンしました。それを受けて、総務企画課からは、北九州市および門司区の発展と衰退について歴史的な背景をご解説いただきました。また、海運・陸運の再拠点化(門司港)や北九州空港開発による空運事業の活性化、門司港レトロ事業を中心とするハード・ソフト両面での観光振興などについて質疑応答が行われました。

話し合いの中では、地方公務員の仕事の特徴とやりがい、職員さん個人の職歴を基にした職業観などにも話題がおよび、進路選択を控えた学生に対する先輩社会人からのアドバイスもいただけました。

参加学生の声(抜粋)

  • 今回、門司区役所に訪問し、実際の職員の方にお話を聞くという貴重な体験ができました。役所の方は地域によって抱える課題は違うものの、より良い街にしていく為に様々な工夫を考え実行しているのだと改めて実感しました。また、門司港にはレトロな建物が多く、道中でも何度か見かけ街並みを楽しむことが出来ました。
  •  門司区は高齢化率が非常に上がっているのが気になるという質問に対して、職員の方は日本全国の問題であり、高齢化率を低くすることばかり考えるのではなく、高齢化率が高いことを前提とした政策も必要だと回答されていて、問題意識をどこに持つのかが大事だなと思いました(それでも私は高齢化率の増加が他の市区より著しいのは何が原因なのか気になりましたが)。門司区役所では映画などの撮影誘致に力を入れていたり、市・区役所それぞれの地域によって仕事内容が違うことが分かりました。
  • 門司区を含めた北九州市でも日本と同じように人口減、少子高齢化が進んでいる中で、区としてさまざまな活動を行なっていることが分かりました。また、職員さんのご経歴から、これからどんな出会いがあり、どんな人生を歩むのか自分にも予想ができないことが多々あると思ったので、自分自身で幅を狭めることがないよう、学生時代のうちに勉強以外にも多種多様な経験をしたいと思いました。
  • 北九州市門司区を訪ねるにあたって、自治体の現状や課題について知りました。門司区だけでなく、他の市区も同じような課題を抱えていることに気付きました。今回の訪問で学んだことをこれからの活動に活かしていこうと思います。
  • 今回の区役所訪問を通して、事前の準備や当日に職員の方と意見交換、実際に観光をする中で、自分が住んでいた町であっても今まで知らなかったことや、気付かなかったことを新たに発見する機会となり、とても有意義な時間を過ごすことができました。
  • 今回の門司区役所訪問で、高齢化が政令指定都市の中で一番高いということがわかりました。しかし、これは他の地域にも言えることで、年々高齢化が高くなっていくので、全国的な問題だと改めて認識しました。門司区の取り組みや事情などを知れ、とてもいい経験になりました。
  • 大学生で初めてこういったゼミ活動で地方に行く機会ができ、とても良い経験になりました。門司区役所を訪れた際は、担当の職員さんからお話をしていただきました。北九州市は政令指定都市の中でも人口減少が顕著とされており、地域によっても格差があることに驚きました。個人的には、景観も素敵な街で移住者も多いだろうと思っていたので、人口が減っているのはとても意外でした。実際にその町に住んでいる人の声を聞けて、自分の地元や住んでいる京都との違いを考えるきっかけになり、貴重な経験になりました。ゼミ生全員で楽しい思い出を作ることができました。コロナ禍により、思うような大学生活が送れていませんでしたが、このような形で全員で学び、楽しめる行事ができてとても嬉しかったです。ホテルや夕食の予約など、団体で動くことを踏まえたスケジュール調整は少し大変でしたが、みんなが楽しそうにしてくれたのでやり甲斐がありました。
PAGE TOP