【文化学部】若松ゼミが秋のフィールドワークを実施しました!

2022.12.13

文化学部の若松 正志 教授のゼミは、「日本の人物や社会を歴史的に考える」をテーマとしており、11月に京都市内のフィールドワークをおこないました。
大覚寺の心経宝塔の前で
3年次のゼミは、11月20日(日)、嵐山の大覚寺と嵯峨嵐山文華館を訪れました。大覚寺では、お堂エリアの宸殿(しんでん)・勅封心経殿(ちょくふうしんぎょうでん)・霊宝館、大沢池エリアの嵯峨天皇詠碑・名古曽の滝跡・心経宝塔(しんぎょうほうとう)などを拝観・見学しました。宸殿前の白砂や大沢池の紅葉が印象に残りました。霊宝館の秋季名宝展「皇室と大覚寺」では、「五大明王像」・「日本帝皇系図屛風」・「若松蒔絵十種香箱」、天皇や親王の肖像画(掛け軸)などが展示されており、なかでも幕末の慈性入道親王が興味深く、フィールドワーク後の授業では、その調査もおこないました。嵯峨嵐山文華館では、百人一首の常設展示と企画展「芭蕉と蕪村と若冲」を見学しました。百人一首の常設展示では歌と歌人の人形の展示を、企画展「芭蕉と蕪村と若冲」では芭蕉直筆の俳句、蕪村・若冲・呉春など近世京都の絵師の貴重な作品を、それぞれ見ることができました。
4年次のゼミは、11月23日(水・祝)、若松教授と文化学部の出田 和久教授が担当している「地理歴史科教育法」・「社会科教育法」の受講生と合同で、京都市の岡崎地区をまわりました。最初に、琵琶湖疏水記念館の展示を見学。その後、インクライン・蹴上発電所・ねじりまんぽ・蹴上船溜り・田辺朔郎像などを見学しました。あまり近代のイメージがない京都について、新しい技術の導入や当初構想になかった発電事業など、新たな動きを知ることができました。そして、紅葉の見事な南禅寺の水路閣から法堂・三門などを経て、さらに院政期の六勝寺跡や大典記念京都博覧会の門柱などを確認しながら、平安神宮まで歩きました。最後は雨が降り出しましたが、現在の岡崎地区の文教施設(京都市京セラ美術館・京都国立近代美術館・京都府立図書館・京都市勧業館「みやこめっせ」・ロームシアター京都・京都市動物園)の紹介の後、フィールドワークを終えました。
琵琶湖疏水記念館で
平安神宮の応天門から大極殿を臨む
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