【文化学部】下出ゼミによる御田植祭への参加!

2022.06.08

文化学部の下出祐太郎ゼミでは、取組みのひとつの柱として北野天満宮の「古儀北野祭復興」をテーマに、さまざまな行事を調べ、時には参加し、地域コミュニティについて学んでいます。
コロナ禍において開催できなかった御田植祭が、5月29日に京丹後市で3年ぶりに開催され、下出教授が担当する「観光文化基礎演習」「京都文化演習Ⅰ」「京都文化演習Ⅱ」のゼミ生たち29名が参加しました。2年次生、3年次生、4年次生のゼミ生たちは、授業でのグループワークで御田植祭や大宮売神社について調べ、それぞれが課題をもち、当日を迎えました。

早朝、北野天満宮の神職、北野祭保存会、北野太鼓会の皆様とともに、観光で京丹後市大宮売神社(おおみやめじんじゃ)に向けて出発しました。ゼミ生たちは、バスの中で北野天満宮 神職 小竹史浩氏と北野祭保存会、北野太鼓会両会の代表 井上経和氏から、御田植祭についてレクチャーを受けました。
当日、京丹後市は快晴、御田植日和の中、大宮売神社の島谷泰夫宮司と氏子会の皆様に迎えられ、早速、大宮売神社本殿に参集、宮司の祝詞(のりと)に始まる厳かな御田植神事が執り行われ、各会代表が御田植の儀式を奉納しました。
続いて、神社横にある御幣(ごへい)で囲った水田で田植えです。ゼミ生全員が田植えは初めてでした。素足になり水田の泥の中に初めて入った感触。喚声を上げながら賑やかに御田植祭が始まりました。苗を渡しながら指導してくださった氏子総代の福井利通氏は、なんと本学の3期生、大先輩でした。
この地域の水田では、古代から朝廷に献上するお米を作っていたと伝わります。北野天満宮の地域では大嘗祭(だいじょうさい)が執り行われた歴史があり、その縁(ゆかり)をもって大宮売神社と交流がされています。学生たちが植えた稲は収穫後、北野天満宮の秋の瑞饋(ずいき)祭りや新年の梅を枝に結わえる神饌(しんせん)として供されます。
全員が田植えをした後は、待ちに待った直会(なおらい)です。直会とは、神様に奉納した食物のおさがりを受け、集まったみんながおさがりを食する神事の一環です。学生も参加させていただき、参集した人たちと交流を深めました。
御田植祭への参加という貴重な体験を通して、今後のゼミ活動での成果が期待されます。

御田植祭の様子
直会のあと全員での記念撮影
大先輩、福井氏との交流
大宮売神社本殿前での下出ゼミ参加者
※写真撮影時のみマスクを外しています。
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