【経営学部】中野ゼミの講義で、山田繊維株式会社の山田 芳生社長がSDGsへの取り組み・ふろしき文化を紹介!

2022.07.13

経営学部の中野ゼミ17期生(演習1)は、「サプライチェーンの視点から、経済的価値と社会的価値を両立させる共通価値の実現に取り組んでいる製造(小売)業」の事例を探し、 1次データにもとづいて工夫や課題を調査する研究活動に取り組んでいます。6月27日(月)に、前年度から16期生の研究にもご協力いただいている山田繊維株式会社(本社:京都市中京区)の山田 芳生社長からお話を伺いました。

(文章執筆:経営学部2年次 越智 風太)

山田繊維は1937年に風呂敷の製造卸売業として創業し、日本の心が育んできた「ふろしき」という美意識を、進化し続ける生きた文化として国内外に継承しているふろしき専門メーカーです。講義では、「『経済』と『文化』で社会に貢献」というタイトルでご講演いただきました。その一部として、SDGsの取り組みが行われています。例えば、端材や裁断くずの有効利用、オーガニックコットンを使った商品の開発、ふろしきの普及活動が挙げられます。山田繊維は、「ふろしき」とそこに込められた「日本の心」を次世代へ継承することをミッションとしていることから、ふろしきを製造するだけでなく、普及させることを大切にしています。よって国内外のイベントに参加し、ワークショップを開くなど、ふろしきの文化を継承するために活動範囲を広めて普及に努められています。

加えて、人を大切にしていて、それが結果的に社会的価値に繋がると考えておられます。そのため、社員の働き方、協力工場の方々やデザイナーとの繋がり、仕事にやりがいを持つことを重要視しておられます。そして、個人を通して地域に貢献し、文化を普及させることで社会的価値を生み出し、ふろしき文化を継承していく活動を行なっています。今回のお話を通して、SDGsはもちろんのこと、文化という側面からの社会的価値の生み出し方を学びました。

このようなお話を受け、ゼミ生から「経済的価値と社会的価値のどちらかを優先させなければならないとしたらどちらを選びますか?」「顧客層を今後どのように変えていこうと思っていますか?」「デザイナーとコラボする際に重視していることは?」「競合企業に負けないような自社だけの強みは?」などの質問をさせていただき、山田社長に丁寧にお答えいただきました。

17期生は今後、共通価値の実現に取り組んでいる企業を探していくことになります。山田繊維の取り組みから学んだ内容を生かしていきたいと思います。

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