物理科学科の齊藤准教授が東京大学および名古屋大学との共同研究で、ソフト粒子系の応力ゆらぎとジャミング転移に関する学術論文を出版

2021.08.26

研究成果

理学部 物理科学科の齊藤国靖准教授は、東京大学の大山倫弘氏と名古屋大学の川崎猛史講師と共同研究を行い、定常せん断下のソフト粒子系における応力ゆらぎとジャミング転移の関係など、数値シミュレーションにより解明しました。この研究成果は、学術誌Frontiers in Physicsの論文として掲載されました。

掲載論文

著者: N. Oyama, T. Kawasaki, and K. Saitoh
題目: Dynamic susceptibilities in dense soft athermal spheres under a finite-rate shear
掲載誌: Front. Phys. 9, 667103 (2021)

DOI: 10.3389/fphy.2021.667103
URL: Frontiers in Physics

研究概要

泡、エマルジョン、粉体などソフト粒子系は、粒子配置が不均一なまま固化するジャミング転移を起こすことで知られています(図)。本研究では、ソフト粒子系の定常せん断流を分子動力学法で再現し、応力ゆらぎがジャミング転移点近傍で増大することを突き止めました。さらに、外場に相当するせん断率に対する依存性を定量的に調べ、平均場的なイジング模型との対応を明らかにしました。

図:ジャミング転移の分子動力学シミュレーション

参考

京都産業大学 教員紹介ページ: 齊藤 国靖 准教授
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