国際関係学部 駐日ラトビア大使講演会 ~日本と100周年目の外交関係を築くラトビアとは?~

2021.12.01

「ラトビア大使講演会」は植原 行洋教授が担当されている国際関係学部専門科目、「国際経営論Ⅱ」の授業の一環で行われ、11月19日の講義が公開されました。今回は駐日ラトビア大使ダツェ・トレイヤ=マスィ閣下にお越しいただき、ラトビアの概要や、ラトビアと日本との国際関係や経済関係について英語でご講演していただきました。

(学生ライター 国際関係学部3年次 大塚 初音)


はじめに、「国際経営論Ⅱ」の担当教員である植原 行洋教授より、講師であるトレイヤ=マスィ閣下のご紹介がありました。トレイヤ=マスィ閣下は大学を卒業された後、日本の外務省の教育プログラムに9か月参加したご経験がある知日家で、2017年に駐日ラトビア大使に就任されました。

トレイヤ=マスィ閣下のご講演では、ラトビアの文化や歴史、経済など幅広くお話ししていただきました。文化面では5年に1度開催される「歌と踊りの祭典」がユネスコ世界無形文化遺産に認定されていることや、ラトビアには「kokle」と呼ばれるお琴のような民族楽器があるということを学びました。

また、ラトビアは男女平等ランキングで上位を誇り、2019年には経営陣の女性比率がEUの中で1位になったことや、スタートアップ企業に厚い優遇がある国であるということも学びました。経済面では、日本とつながりの深いラトビアの企業についてもお話ししていただきました。UAVファクトリー社のドローンや、PRINTFUL社のアパレル製品のオンデマンドプリントサービスなど、ラトビア企業の商品やサービスが日本に導入されていることも新しい発見でした。

さらに、ラトビアと日本の関係は1921年に始まり、今年で100周年を迎えました。日本とラトビアの関係について、100年前の歴史から振り返ってお話ししていただき、ラトビアへの関心が高まる素敵なご講演でした。

最後の質疑応答では、ラトビアの農業や経済、安全保障、女性の社会進出について、多様な質問が挙がりました。トレイヤ=マスィ閣下に英語で積極的に質問する姿をみると国際関係学部生の学びの意欲の高さを感じました。

このような大使のお話を直接聞く機会は貴重であり、とても有意義な時間でした。また、今回の講演会を通して、日本国内についてだけでなく、海外の経済状況を知ることで視野が広がるということを改めて感じました。
植原先生がラトビア大使をご紹介している様子
ラトビア大使ご講演の様子
質疑応答の様子
記念写真
講演会前の表敬訪問の様子(左から植原行洋教授、正躰朝香国際関係学部長、ダツェ・トレイヤ=マスィ閣下)

国際関係学部の授業では、外交、ビジネス、国際協力の現場で活躍する実務家を招き、世界の最前線の知識や実情を学びます。
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