国際ビジネス論Ⅰで「海外スタートアップ企業が日本進出するには」と題してConvallaria橋本代表によるライブ授業を実施

2021.06.24

6月8日、国際ビジネス論Ⅰ(担当教員:植原行洋教授)にConvallaria橋本代表(※)をお招きし、オンライン・ライブ講義を実施しました。

テーマは「海外スタートアップ企業が日本進出するには」でした。学生は、課題として提示された海外スタートアップ企業4社について分析し、日本市場に進出する提言書を作成しました。スタートアップ企業支援の経験が豊富なConvallaria橋本遥代表と国際ビジネスが専門の植原教授が、優秀な提言書を3つ選定し、ライブ授業で3人(堀圭一郎さん、渡辺美琴さん、船戸杏珠さん)がプレゼンしました。

学生の発表
橋本代表が各プレゼンに対して講評してくれました。
  • 日本市場にどのようなターゲット顧客層、競合、パートナー候補がいるのかなどを、具体的な「データ」を証左に説明すべき
  • プレゼンする相手(今回はCEOへの提言という課題設定だった)を自分の中でしっかりと設定し、相手が直面している課題は何か・何を知りたいのかを分析した上で、それに訴求した提案をすることが必要
  • 提案の内容・プレゼンの構成・話し方において「もっとこの人のプレゼンを聞きたい」と思わせる工夫が重要
などの有益なアドバイスを沢山いただきました。

植原教授からは、企業にとって海外の法規制は難解で捕捉するのが難しいため、現地の人(今回のケースの場合は我々サイド)が法規制の概要やリスクを把握し、提言に盛り込むことが重要と指摘しました。
学生の発表と講評
学生の発表と講評
後半は、「コロナ禍でのスタートアップの役割」という演題で橋本代表が講演。

スタートアップを取り巻くエコシステム、投資家との関係性、ESG投資の潮流、コロナ禍におけるピボット(柔軟な方向転換)の重要性について、詳細に解説してくれました。
橋本代表の講義
受講した学生の反響は大きく、以下のようなコメントが多く寄せられました。
「市場を読んで、臨機応変に変わることができる不屈の精神が起業家には必要と学んだ。これは社会人だけでなく学生を含めた全ての人に言えると思う」
「実際にスタートアップ企業に身近な方からお話を聞くのは、知識だけではなく経験も学べるので貴重な機会だった」
「いち早く市場やニーズを読み、目新しい商品やサービスを開発・提供することはもちろん、予測が難しいコロナ禍において、自社の技術や強みを別の視点で活かすといった臨機応変な対応の重要性を学んだ。これは将来、自分自身がどこか企業で働く際にも必要であるスキルだと考えた」

ライブ授業終了後も質疑応答が止まず、場外で1時間オーバーの盛り上がりをみせました。

世界が先行き不透明なVUCA時代に突入する中で、いかに「ピボット」しながら学び、働くことが重要かを、スタートアップ企業の新規市場進出の要諦から考える貴重な機会となりました。 
(※)橋本 遥氏 Convallaria 代表
京都大学大学院 農学研究科にてバイオ分野での研究ののち、DeNAにてSNSおよびヘルスケア/健康経営サービスの新規立ち上げを行う。バイオベンチャーにてマーケティング/PRに従事したのち、デジタルガレージ/DG Labにてバイオ/ヘルスケアの事業立ち上げ、アクセラレーターの立ち上げ・運営・ベンチャー投資を行う。DG Lab Fundにてキャピタリストとして国内外ベンチャーの投資・ハンズオン支援を行ったのち、独立し現在に至る。

国際関係学部の授業では、外交、ビジネス、国際協力の現場で活躍する実務家を招き、世界の最前線の知識や実情を学びます。
他にもさまざまなゲストスピーカーによる講演会を開催しています!

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