【文化学部】若松ゼミが3・4年次合同で史跡フィールドワークを実施!!

2021.12.17

文化学部の若松正志教授の演習(ゼミ)では、11月28日(日)秋晴れの午後、国際文化学科の4年次(歴史文化演習ⅡB)、京都文化学科の3年次(京都文化演習ⅠB)の合同で、京都東山七条周辺の史跡のフィールドワークを実施しました。

平安時代末の後白河法皇や平清盛ゆかりの「蓮華王院(三十三間堂)」では、国宝の千手観音坐像・千体千手観音立像、風神・雷神と二十八部衆、そして弓道の資料や庭園を拝観・見学しました。当日は多くの参拝者が来ており、仏像に見入っていました。

次に豊臣秀吉・秀頼関係史跡として、文禄・慶長の役(壬辰・丁酉の倭乱)に関する負の歴史遺産「耳塚(鼻塚)」、かつて奈良の大仏より大きい大仏があり、大坂の陣のきっかけとなった「国家安康」「君臣豊楽」を刻んだ鐘が現存する「方広寺」の跡、秀吉を死後に祀った「豊国神社」などを参拝・見学しました。

事前の文献調査を踏まえ、各史跡の概要、江戸時代の名所図会や旅行記に現れる様子などについても現場で紹介し、京都の歴史について理解を深めました。後日の振り返りでは、参加した学生から、「千体千手観音像の表情の違い(多様性)に親しみやすさを感じ、安心感をもった」「千体千手観音像の数の多さに圧倒された」「耳塚からは、京都にも負の遺産があること、秀吉の行動や人間性について考えさせられた」「事前にもっと見どころをチェックしておけばさらに理解が深まっただろう」「先生の展示解説によって発見があった」などの感想や意見を述べ合いました。

今後も本ゼミでは史跡探訪を行い、知見を深めていく予定です。

蓮華王院(三十三間堂)で
方広寺の鐘の前で
フィールドワーク資料の一部
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