祇園祭の新授与品プレゼン講評会に学生が参加

2021.03.02

2月16日、文化学部京都文化学科の小林ゼミナールの2年生13名が、函谷鉾ビルにて行われた「祇園祭の新授与品プレゼン講評会」にオンラインで参加しました。
このプログラムは、2017年に公益財団法人函谷鉾保存会から、若者らしい斬新な発想で祇園祭の魅力的な新授与品を企画開発してほしい、と依頼を受けスタートしました。以来、2年生が「京都文化基礎演習B」の課題解決型(PBL)授業の一環として取り組んで、4年目となります。去年までは、現地でプレゼンを行ってきたのですが、今年はzoomによる開催となりました。

2年生の対面授業が始まったのは、昨年10月中旬から。はじめて顔を合わせるゼミのメンバーは、マスク越しの自己紹介もぎこちないものでした。けれども、すぐにこの課題に熱中しteamsでのミーティングなどを重ね、案を練り上げました。
新授与品の開発にあたっては、まず何よりも祇園祭の歴史について深い知識がなければなりません。1年生で現場(祇園祭実習)を経験している学生も多いため、ターゲットは地元の人か観光客か、対象となる年齢や性別なども実際の祭を想定して検討します。5日間で売り切るのか、在庫を抱えた場合の保管はどうするか、通販を使うのか、単価は、発注数は、などを考え抜き、デザインも自分たちで作成します。納期や価格設定なども勘案し、発注先企業との見積もり交渉も自分たちで行う、本格的なものです。「社会で役立つ文化学」「文化学は実学です」をモットーに、12月の学内コンペティションを経て、さらにブラッシュアップし、鉾ビルでの本番を迎えました。
学生たちは3チームに分かれ、それぞれが「稚児人形の喜多丸君のマスキングテープ」、「函谷鉾の鉾頭をデザインしたイヤリング」、「函谷の水と命名した飲料水」などのプレゼン動画を作成、新授与品として提案しました。講評会では、事前に動画を見ていた保存会のメンバーからの質問や感想に、モニターを通じて学生たちが応答するという形式で進みました。保存会からは、新しい授与品の開発をこれからも進めていきたいので、これからも引き続きよろしくとの言葉があり、学生たちはそれぞれに手ごたえと成長を実感した様子でした。
なお、当日はテレビ2局、新聞2社の取材がありました。
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