経済学部イケダゼミが6月16日にJICAアフリカ・タンザニア事務所の方とのオンライン会議を行いました

2021.07.06

独立行政法人国際協力機構(以下JICA)とは「信頼で世界をつなぐ」をモットーに、経済及び社会の開発・経済の安定に寄与する事を通じ、我が国及び国際経済社会の健全な発展に資することを目的とした組織です。
そして、JICAは大きく分けて三つの事業展開を行っています。一つ目は技術を伝えるため、専門家を派遣するとともに留学生の受け入れをすること。二つ目は開発途上国に資金を低利子で貸し付ける有償資金協力を行うこと。三つ目は所得水準が低い国に無償で資金を提供することです。
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今回の講義ではJICAがタンザニアにおいて行っている支援についていくつか紹介していただきました。1つが品質・生産性向上(カイゼン)による製造業企業強化プロジェクトです。カイゼンとは工場の生産現場の作業効率や安全性の確保を見直す活動のことを指します。現場の作業者が中心となって知恵を出し合うことで問題を解決するという特徴があります。他にも開発途上国におけるビジネス・イノベーション創出に向けた起業家支援活動をしています。
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また日本からキッコーマンやサタケ、フマキラーなど様々な企業がタンザニアで事業を通して現地への社会課題へ貢献しようとしていることや日本の企業との民間連携事例として【WASSHA】と【照沼勝一商店×マトボルワ】を紹介していただきました。【WASSHA】は未電化地域にあるキオスク(小売店)に太陽光パネルを設置することで来店するユーザーにLEDランタンのレンタルや携帯電話の充電サービスを提供しています。【照沼勝一商店×マトボルワ】は照沼勝一商店が所有する加工に適したサツマイモ品種の栽培・貯蔵技術の導入並びにドライフルーツの栽培・食品加工技術の導入などを通じて、農家の生産性・所得向上や食品加工産業の発達に貢献しています。照沼勝一商店は茨城県の干し芋を生産している会社であり、マトボルワとはタンザニアの言葉で「干し芋」を表します。

今回はタンザニアとJICA支援について学びました。JICAのタンザニアへの支援内容や民間連携事例、開発途上国がもっと豊かに発展していくためにさまざまな活動が行われていることを初めて知ることができました。同時にタンザニアの経済状況や経済政策についても学ぶことができ、私たちが今後経済について学ぶにあたり、必要な知識や考え方を改めて認識することができました。
現地タンザニアにて、早朝から御講演下さったJICAタンザニア事務所の牧田氏に御礼申し上げます。

(学生ライター 経済学部3年次 釘本 彩希、金子 秀輝、加藤 瞳)

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