カゴメ株式会社 品質保証部 環境システムグループ 専任課長 綿田 圭一 氏のご講演!

2020.12.09

2020年12月7日(月)に「環境マネジメント論B」(担当:在間敬子教授)の授業で、カゴメ株式会社(以下、カゴメ)の綿田 圭一さんが「カゴメにおける生物多様性の取り組み」というテーマでご講演くださいました。カゴメは農業から手掛けて、種子や育苗、農法の研究開発、加工、商品生産、販売まで行っている世界でもユニークな企業です。

生物多様性というのは、単に多くの種の生物が存在するということではなく、それぞれの個性と、それらが直接・間接につながっていることを指します。ご講演では、「カゴメの事業」「生物多様性とは」「企業理念と生物多様性への想い」「生物多様性の現状」「生物多様性の4つの危機とカゴメの活動」についてお話しくださいました。

カゴメでは、長野県の「生きものと共生する農場」で、作物の害虫を天敵に食べてもらうといった「生きものの力を活かした農業」を実践しています。また、温室トマトの受粉で、在来種のハチを使用するだけではなく、なんと、昨年からは「ハチに頼らない自動振動受粉装置を使った受粉」も始められました。カゴメでは、他にも、生物多様性の4つの危機に対して、とても積極的でユニークな活動を展開しておられます。

ご講演をお聴きして、学生から綿田さんに、「生物多様性がよくなったことをどのような指標で表しているのですか?」「農業従事者の減少で耕作放棄地が増えると生物多様性が失われるとはどういうことなのでしょうか?」といった質問が寄せられました。授業終了後にも「このような生物多様性の取り組みをしている企業は他にはないのではないですか?」「他の企業に一緒に取り組むことを働きかけたりされているのですか?」と学生の興味は尽きないようでした。綿田さんは、丁寧に回答してくださり、「とてもレベルが高い鋭い質問で驚きました。」と感心してくださいました。

また、「以前から地産地消が環境によいことは知っていましたが、カゴメが実行している「地産全消」という取り組みは、マイナーな「地域の特産品」をカゴメ製品に入れることで有名にする、という画期的な方法で面白いと感じました。」といった感想も寄せられました。

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