京都の文化・観光の魅力を発信する「英語で観光文化セミナー」現在、オンラインで活動中!

2020.07.09

文化学部京都文化学科の「英語で観光文化セミナー」という科目は、京都文化を英語で発信する実践的な授業です。
現在は実際に神社仏閣に出向いてフィールドワークを行うことが出来ないため、今、自分たち京都産業大学文化学部京都文化学科の学生に何ができるかを、担当教員(ペレッキア ディエゴ 准教授)と議論しました。
その結果、京都文化を担っていく者として現代の課題と向き合い、京都を盛り上げる一端を自分たちが担うのだという自覚のもと、新型コロナウイルス感染症拡大の影響で打撃を受けている京都の観光業が、感染症の落ち着いた後に復興する際の手助けになる取り組みをしたいという結論に至りました。現在の危機的状況を、京都の新しい観光のあり方を模索する良い機会と捉え、今だからこそ京都の魅力を積極的に国内外に発信していこうと決めました。
具体的には、京都だけでなく、静岡や長野など帰郷している受講生も含めて日本各地からオンラインを通じて京都をどのように盛り上げていけるかを考え、チームごとに小さなプロジェクトを立ち上げました。この科目は、英語コミュニケーションコースと京都文化コースの学生両方が履修しており、一緒にプロジェクトに取り組むことで様々なアイデアが生まれています。例えば、万葉集など和歌に注目するチームや、近現代の京都ゆかりの文学作品の視点で京都を紹介するチームなど、京都の観光を多角的に考え直す取り組みとなっています。
日本で唯一、京都文化を専攻として学ぶ私たち京都文化学科の学生がこの現代の課題に取り組むことに大きな意義を実感しています。

各プロジェクトについての詳細

各チーム2名の計6チームによるプロジェクト展開を行なっています。配信は英語、またはバイリンガル形式で行い、写真や動画、文書は全て学生のオリジナルコンテンツです。
◆『Kyoto tour with Japanese poems』
万葉集などから季節にあった和歌を取り上げて詠まれている京都の名所や日本の美しい風景を文章と写真、習字によって伝えます。活動の場はInstagramとHellotalkを主とします。
Instagram:@feel__kyoto

◆『Visiting Kawabata’s “The Old Capital”』
川端康成の作品である『古都』の舞台となった京都の地を紹介します。それぞれの舞台をInstagramとTwitterを通じて写真と言葉で発信していきます。
Instagram/Twitter: @kyoto__place

◆『Walking through Kyoto - 京散歩』
Instagramを紹介活動のフィールドに据え、数日おきに京都にまつわるクイズを行なったり、京都観光客のニーズについてアンケート調査を行い、これらに基づいて週に2日京都の観光スポットを発信しています。
Instagram: @kyosanpo__kyoto
◆『Beautiful Kyoto』
銀閣寺や今宮神社などを各自ひとりで取材に行き、短い動画を作成してTikTokやInstagramで紹介し、家での京都観光の擬似体験を可能にするとともに感染症収束後に実際に訪れたいと思ってもらえるよう目指します。
Instagram: @beautiful_kyoto_

◆『Kyotoroku』
京都の観光名所を、すごろくを通して発信している。かく京都の有名スポットにQRコードを張り、読み込むことができる。すごろくを通して京都にいなくても楽しむことができます。最終的にネットで配信し色々な方に楽しんで頂けます。
URL: ksukyotoculture.com

◆『Explore Kyoto』

岡崎地区を中心に、楽しんで歩いてもらえるような地図を作成しています。地図では平安神宮をはじめとした6か所の魅力を、英語字幕付きの動画を添えて紹介します。また京都に気軽に楽しめるようになったときの計画にも役立ててもらいたいと考えています。 最終的にWEBサイトで配信する予定です。
URL: ksukyotoculture.com
『Kyotoroku』

今回の取り組み(写真·動画撮影)は「新しい生活様式」にのっとり、行っています。学生が個人として行ったフィールドワークを除いて、すべてオンラインで実施しています。フィールドワークは、国の緊急事態宣言が解除され、かつ京都府による大学への休業要請解除後に実施しています。また、本学「新型コロナウイルス感染症に対する活動指針」に従って授業を行なっています。
(文化学部京都文化学科 ペレッキア ディエゴ 准教授、 村上 忠喜 教授)
(2020年度「英語で観光文化セミナー」履修生一同)
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