植原ゼミが新晃工業と福井製作所を訪問しグローバルニッチャーについて学びました

2019.12.25

12月13日(金)、外国語学部国際関係学科の植原ゼミ(※)のメンバーが新晃工業株式会社本社(大阪市北区)と株式会社福井製作所の本社・工場(枚方市)を訪問し、ニッチ・特定分野においてグローバルで活躍するグローバルニッチャーについて学びました。両社よりグローバル人材の育成、海外ビジネスの位置付け、成功する秘訣について詳しく説明がありました。

新晃工業は業務用空調機器の国内シェアNO.1を持つ専業メーカーです。海外では台湾、サムットプラカーン(タイ)、上海に工場を持ち、東南アジアを主にグローバルなビジネスを展開しています。東南アジアの複数の高級ホテルや進出日系企業の工場に同社の空調機器システムが使われています。自社のビジネスが成功している秘訣として①高い品質、②提案・ソリューション型営業、③海外代理店の営業力を挙げられていました。
他方、製品・システムをオーダーメードで製造しているため、アジア製の安価な類似製品との価格競争に苦労されている一面も見受けられました。今回の訪問では、東京の海外事業部の方とTV会議システムで繋ぎ、海外代理店との関わりやグローバル人材育成について回答がありました。

新晃工業にて説明を受けるゼミ生
新晃工業海外事業部とのTV会議
福井製作所は、「安全・安心」の提供を重きに置く、安全弁の専業メーカーです。売り上げの8割が海外でグローバルにビジネスを展開しています。工場見学では、LNG運搬船や液化設備に使われる安全弁の重要性を学びました。工場見学後は、福井社長から同社が安全弁に特化することになった契機や、世界のトップシェアを取った経緯、そして社長の海外駐在経験から導き出した日本の製造業の強みについて、熱く語っていただきました。これからは、品質やスピードを担保するのは当然のことながら、「責任を取れる企業が一番強い」との熱い言葉が印象的でした。他国とのビジネス文化の違いをしっかりと理解し、自社の強みにうまく取り込んでいくという“国際ビジネスの要”を学ぶことができました。
福井社長から説明を受けるゼミ生
福井製作所工場視察

※国際関係学部は外国語学部国際関係学科の教育研究を基盤として2019年4月に開設。外国語学部国際関係学科で現在開講している「国際関係研究演習」(ゼミ)について、国際関係学部では、2021年度から「研究演習」として同一内容で開講します。

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