経済学部西村ゼミが京都信用保証協会による特別講義を実施

2019.11.07

10月29日、本学と包括連携協定を締結している京都信用保証協会から大月氏と内藤氏が西村ゼミに来てくださいました。私たちは事前に信用保証協会について学んでいましたが、大月氏と内藤氏から、新聞記事やネット、テキストでは学べない具体的で新しい信用保証協会の活動についてお話を聞くことができました。
ゼミでは、まず最近の京都信用保証協会の活動についてお話しいただき、次に私たちが作った揚げパン屋とタピオカ屋の創業計画を基に、創業相談のロールプレイングを行い、創業についての助言をいただきました。

以下がゼミ生の感想です。

信用保証協会について

  • ゾンビ企業問題を学び、過去の、企業に対する緩すぎる事業再生支援や融資保証についてネガティブな印象を持っていたが、経営支援により実際にゾンビ企業から脱出できたケースもあるので、事業再生支援の全てが無駄というわけではないことがわかった。
  • 創業支援→事業再生支援・経営支援→廃業(閉業)支援・事業承継支援、と企業のどの段階についても支援活動ができる組織だとわかった。
  • 京都信用保証協会の新しい取り組みである廃業支援に興味を持った。適切な時期に廃業することは重要で、うまく廃業することで新しいものが生まれる、ということに感銘を受けた。
  • 信用保証協会の行うビジネスマッチングは、創業者や信用保証協会の支援している企業を結ぶことで、中小企業の成長、金融の円滑化、地域活性化を促すことができることを知った。

創業支援について

  • 私たちが作った創業計画について温かく話を聞き、鋭い視点で欠点を指摘してもらった。もし私が起業するならば、経験豊富な第三者の目から相談に応じてもらうことはありがたい。
  • ロールプレイングで受けた助言は具体的で的確だった。実際に揚げパン屋を開くなら、パンはビジネスマッチングしてもらった企業から仕入れると思う。
  • 女性の場合、創業相談に来て創業を決めた人の9割が実際に創業し、しかも創業支援サービスは受けるけれど金融機関や信用保証協会を利用せずに、貯蓄を使って起業するという話が印象に残った。公共的な組織ならではの無償支援が貴重だと思う。

その他

  • 金融機関と信用保証協会の関係は、ある程度緊張感があった方が良く肩代わりの制度は不要だと思う。金融機関も信用保証協会もそれぞれ厳密に審査をすることで、代位弁済に至るケースを減らすことができるのではないか。
  • 信用保証協会の担当者の中小企業の経営に関する専門性が重要だと思った。支援する側の専門性が高ければ、支援することで生き返ることができるか撤退すべきかの見通しが持てるので、支援の方向を間違わないと思う。
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