「京都文化特殊演習」で彬子女王殿下(本学日本文化研究所特別教授)クラスがワークショップ開催

2019.01.26

文化学部京都文化学科の専門教育科目「京都文化特殊演習」の受講生16名が1月26日(土)、一般社団法人心游舎(※)とともに子どもたちに日本文化を伝承するワークショップを上賀茂神社で開催しました。

今回は、平成31年4月30日をもって、30年に渡り続いてきた平成の世が幕を閉じ、現皇太子殿下が新しい天皇として即位されることから、即位の礼をはじめ様々な場で用いられる日本の伝統的な衣装である「装束」に注目。「ようこそ装束の世界へ ~即位の礼にむけて~」と題して、子ども12名、保護者ら15名を含む約30名の参加者らと、装束を題材として学ぶワークショップを実施しました。
彬子女王殿下による開会のご挨拶
当日は、京都文化特殊演習の担当教員である彬子 女王殿下(本学日本文化研究所特別教授)が、「装束は、なかなか見られないものなので楽しんでほしい。平安装束を身近に感じてほしい」と開催の挨拶をされた後、上賀茂神社本殿に参拝し、ワークショップが始まりました。
黒田様による平安装束の説明(十二単着用のモデルは学生の中嶋さん)
黒田装束店の黒田様から、装束の由緒や歴史、種類などについて説明を受けた後、子どもたちは4つのグループに分かれて、装束の世界を探求できる様々なワークに参加しました。ワークは、「装束の着付け体験」、「平安期の遊びである貝合わせ」、「平安装束に使用される配色を遊びながら学ぶ色目カルタ」、「天皇陛下の即位について学ぶ映像やクイズ体験」の4つを用意。いずれも子どもが装束について楽しく学べるよう、学生による趣向を凝らした工夫がなされており、終始、会場は和やかな雰囲気に包まれました。
参加した子どもたちは、「装束は思ったより重かった」、「図柄がきれい」といった声や「楽しかった」、「参加できてよかった」といった感想が聞かれ、盛況のうちに終了しました。
参加者全員で記念撮影
ワークショップの企画・運営に関わり、当日はモデルとして十二単(じゅうにひとえ)を着用した中嶋 香奈さん(京都文化学科・4年次)は、「子どもたちの笑顔が見れて嬉しかったです。学生が中心となって企画・運営するため、ときには意見の違いを感じることもありましたが、みんなでよいワークショップをにしようと努力してきたことで成功させることができました」と話していました。
また、彬子 女王殿下は、「このワークショップは京都文化特殊演習という授業の一部であり、学生はしっかりと準備をしてくれた。次年度以降も、上賀茂神社と連携し、ワークショップを実施していきたい」と感想を述べられました。
彬子女王殿下と本学の学生らによる記念写真

ワークショップの様子

平安装束の着付け体験
平安時代にタイムスリップして彬子女王殿下と談笑
貝合わせと美しい絵柄の説明を受ける参加者ら
真剣な表情で貝合わせに挑戦
平安装束の配色を遊びながら知る色目カルタ
色に込められた季節や意味を学ぶ
天皇陛下の即位に関するクイズに挑戦
図や映像を使って、笑顔で説明する学生
※心游舎は、「日本の伝統文化が生き続けることができる土壌を形成したい」、そしてその核となる子どもたちに「本物の日本文化にふれる機会を提供したい」という、彬子 女王殿下の思いに共鳴した有志一同で設立された団体。今回の企画は、彬子 女王殿下が京都文化特殊演習の担当教員であることから、授業の一環として実施されました。
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