本学協定校スリランカ・コロンボ大学のアポンス上級講師をお招きし講演会を実施しました。

2017.06.29

6月29日(木)3時限に、経済学部では本学協定校のスリランカ・コロンボ大学経済学科よりアポンス上級講師(Mr. Aponsu、 Senior Lecturer)をお招きして「Sri Lanka’s Development Experience and its South Asian Context」と題して、スリランカおよび南アジアの経済発展について英語での講演会を開催しました。この講演会で、アポンス上級講師はスリランカのこれまでの経済発展を様々な経済データをもとに歴史的な視点から振り返るとともに、スリランカ経済の南アジア地域での位置づけ、またその重要性や今後の展望などについて、平易な英語を用いて初年次の学部生に解説されました。学生たちは、アポンス上級講師が、日本の抹茶アイスを例に経済発展の説明をしたり、大きなジェスチャーで楽しく話をしてくださったことに強い印象を受けたようでした。
また、同日の5時限には学部高年次生や教員向けの経済学部研究会(ワークショップ)も開催され、「Perspectives on Sri Lanka – Japan Economic Relationship – Case for Redirection」と題して、アポンス上級講師から日本とスリランカの経済協力について英語での論文報告が行われました。この論文報告では、日本の開発援助をはじめ海外直接投資(FDI)などの経済協力の特徴や動向、それらのスリランカ経済への影響や効果などについてデータをもとに分析がなされており、興味深い内容に学部生や教員から活発な議論や意見交換が行われました。
今回の発表の特徴は、タイトルにもあるように、Redirectionからの考察であり、日本とスリランカの経済協力に対して、スリランカの歴史的な流れからの考察、国際社会の動向の視点からの考察、中国の台頭という視点からの考察、今後の世界経済の動向からの考察を行っており、日本とスリランカの経済協力を多面的な構造で分析しているところが興味深いところでした。
これらの2つの講演会や研究会は、経済学部で現在取り組んでいる学部生の英語力向上のための講義群『上級英語プログラム』や、海外での研修科目「国際交流セミナー」(中国)および「国際経済研修」(スリランカ)の一環として開催されており、今年もこれらの海外研修には多くの学生の参加が予定されています。
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