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天文観測実験

手が届かないからこそ、夢中になれる。

  • 理学部 3年次
    津波 恵梨子さん

理学部宇宙物理・気象学科では、それぞれの研究分野に特化した実践的な科目に力を入れている。たとえば宇宙物理学分野の「天文観測技術特別実験」は、天文観測の基礎となるさまざまな技術や手法について学ぶ科目だ。昔から宇宙に興味を抱いていた津波にとってこの授業は待ち遠しいものだった。
「3年次以降は実際に機器を扱いながら実験できる機会がグンと増えます。1・2年次に積み重ねてきたものがようやく役に立つと思うと、楽しみでしかたなくて」。
津波が取り組んでいるのは、偏光レンズを用いた光学機器のミニチュア版を使った観測実験。望遠鏡で集めた光を分析する際に使う光学機器を自分たちの手で製作し、その原理や仕組みを学ぶことに目的がある。ミニチュア化することで、細かい部分から全体像まで理解しやすくすることも狙いのひとつだ。
「おもちゃで遊んでいるような感覚ですが、実は本格的な天文観測と本質はまったく同じ。宇宙物理学者と同じフィールドで研究ができているんだ! と気付いた瞬間は思わずドキドキしました」。
天体が放つ光にはさまざまな情報が凝縮されている。望遠鏡を通して受け取った光は何を物語っているのか。はるか遠く手が届かないものだからこそ、ひたすら目を凝らす。
「もっと観測技術を高めれば宇宙人を探すこともできるかもしれない。めちゃくちゃスケールの大きい夢が詰まった、追究しがいのある分野です」。

※掲載内容は取材当時のものです。

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