厚生労働省の調べによれば日本の大学卒業生の97％以上が就職、すなわち企業、団体、行政機関などの組織の一員として働き始めます。社会に出る前に、組織で力を発揮できる人材になるための、知識や情報を有機的に整理して融合する力と、他者に影響を与えて組織としての成果を上げる力とをいかに育成するか、を実務経験をベースに探求しています。

現代ビジネスの課題、現代社会とビジネス、ホスピタリティと企業活動、ホスピタリティ人材育成論、特別演習

大学では管理工学を専攻し、社会に出てから電機メーカー、航空会社を含む複数の製造業、サービス業と幅広い企業に勤務してきました。業務上、国内外の数々のプロジェクトにチームの一員もしくはリーダーとして携わり、数理科学的、人文科学的双方の観点から問題解決に取り組み、メンバーと共に顧客や関係者の満足を生み出してきました。
そして「個人一人一人の知的・心理的成長が組織への貢献につながる」ということを社会での経験から実感し、教員としてもその思いを信念として研究と教育に取り組んでいます。

社会に出て組織の一員として仕事をするためには、コミュニケーションやリーダーシップといったヒューマンスキルが必須になります。これらの力は「知る」だけでは身に付かず、自分のスタイルをつくるにはやってみることです。これには恥ずかしいと感じる経験や失敗と後悔が伴いますが、学生のうちにどれだけ試行錯誤したか、が社会人としてのスタートでは皆さんの力になります。恐れる気持ちがあっても、今のうちにやってみたいことに挑戦しましょう。