令和4年度 学部授業・カリキュラム改善に向けた「中間報告」

「学習成果実感調査」についての分析結果

令和4年度春学期の回答率は64.7%になり、令和3年度春学期の52.57%、同秋学期の61.59%から微増ながら上がってきた。データ有効性の観点から、今後も回収率の向上を促していく必要がある。
今回の調査では、英語基幹科目(EAP,EPP)の主体性や理解度、満足度などの全体的な数値が昨年度に比べ上がった。他方で、展開科目については、令和3年度の春・秋学期問いの比較において、全ての数値(準備学修の時間、主体性、理解度、知識・社会学的視点、学びの面白さ、満足度)が下がっている。この背景には、遠隔から対面に移行したことや、回収率の向上が影響していることが考えられるが、昨年度の重点テーマが「講義科目おける授業運営の工夫と学生の主体的参加」であったことを考えると大変残念な結果である。また同様に「高いレベルでの平準化」についても、英語基幹科目のTOKやIIRでは担当者間で調査結果に未だ大きなばらつきがある。展開科目の科目間のばらつきには改善傾向が見られた。基礎演習においては、主体性の項目でクラス間のばらつきがなく高い数値が出ている。発展演習においては、知識・社会科学的視点の習得の項目でどのクラスも高い数値になっており、基礎演習・発展演習では基幹科目の目的が一定程度果たせているといえるだろう。
昨年度から取り入れている学部独自設問である「身につく力」を知っているかという設問に関しては、学部全体で、「よく理解している」が30%、「知っている」が60%となり、ほとんどの学生が「身につく力」を知っており、このうち80%を超える学生が「身につく力」がかなり・ある程度身についたと答えている。学生自身が身につく力の獲得を実感することが、客観的な学習成果の評価指標になるため、引き続き授業内での周知・理解を各教員に要請していく。
今年度の重点テーマである「資質・能力を適切に評価するアセスメントプランの検討・策定」に関連した項目として、「評価方法の理解」がある。「強くそう思う」「そう思う」が82%となっており、「身につく力」同様に、学生への周知・理解をさらに促していく必要がある。

「学部独自のFD活動」についての成果報告

(1)公開授業とワークショップ

①公開授業:
  • 科目:研究演習
  • 担当教員:全員が研究演習の概要を報告
  • 実施日時/場所:9月1日13時-14時、SR401
  • 参加人数:12名
②ワークショップ:
卒業研究IVで課す成果物に関する情報交換
  • 実施日時/場所:9月1日13時-14時、SR401
  • 参加人数:12名
  • ワークショップでの意見交換内容:「卒業成果物」の義務化について

(2)その他研修会等

①研修
テーマ:「大学の授業の設計」視聴と意見交換
  • 概要:オンデマンド講義「大学の授業の設計」を視聴。教育の質保証と学部の今後の取り組みの方向性に関する導入的位置づけ
  • 実施日:5月18日
  • 参加人数 12名
②基礎演習Ⅰ/発展演習Ⅰ担当者会議
  • 概要:2023年度授業計画の確認
  • 実施日:3月31日13時より SR107
  • 参加人数:9名
③基礎演習Ⅱ/発展演習Ⅱ担当者会議
  • 概要:春学期の振り返り、秋学期の授業計画の確認
  • 実施日:9月9日13時より SR107
  • 参加人数:7名
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