令和3年度 学部授業・カリキュラム改善に向けた「中間報告」

「学習成果実感調査」についての分析結果

今回の調査の実施率は83.09%であり、回答率は52.57%であった。調査方法がオンラインに移行したことが原因と考えられるが、データの有効性を高めるためにも、回答率を上げる必要がある。
授業形態が異なるために、一概に比較することはできないが、今年度開講されたIssues in International Relations Iと展開科目(英語による講義を含む講義科目)で、「主体的取り組み」、「理解度」、「満足度」等、総合的に高い評価が見られた。いずれも多くの学生が「知識や社会科学的視点を習得できた」と答えており、専門教育科目の学びの質が高いことを確認できた。今年度の重点テーマである「講義科目おける授業運営の工夫と学生の主体的参加」は、オンライン講義の質向上を目的とした昨年度のFDの取り組みの効果が現れてきたのかもしれない。他方で、各科目間には2点近いばらつきがあるものもあり、高いレベルでの平準化が依然として課題となっている。
今年度は学部独自設問として、「身につく力を知っているか」、「知っている学生は、どの程度、身につく力がついたと思うか」を入れ、学生が各科目の到達目標を把握しているか調査した。知っていると答えた学生の学部平均は、27%であり、このうち、身につく力がかなりついたと答えた学生は13%、ある程度身についたと答えた学生は70%であった。シラバスを確認して履修したと答えた学生が87%であるにも関わらず、多くの学生が各科目の到達目標を理解していないことが分かった。学生自身が学習成果を実感するためには、各科目の到達目標を把握していることが不可欠であり、授業内で周知・理解させることが必要である。教授会やFDなどを通じ教員間で問題意識を共有する必要がある。

「公開授業&ワークショップ」についての成果報告

(1)公開授業とワークショップ

①公開授業:
  • 科目:英語講義科目
  • 担当教員:井口正彦、横山史生
  • 実施日時/場所:6月16日、SR401
  • 参加人数 15名
②ワークショップ:
  • 参加人数 15名
  • ワークショップでの意見交換内容: 英語講義科目でのレベルに応じた授業運営方法の工夫、講義資料の作成・提示方法の共有、学生へのフィードバック方法などについての意見交換を行った。

(2)その他研修会等

  • テーマ:単位取得に向けた履修指導
  • 概要:単位取得をいかに指導すべきかを、実際の学生の成績表を元にシミュレーションをしながら議論を行った。
  • 実施日:9月2日
  • 参加人数 15 名
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