令和元年度 学部授業・カリキュラム改善に向けた「年間報告」

1.「学習成果実感調査」についての分析結果

英語基幹科目および基礎演習科目については、「主体的とりくみ」や「学習時間の確保」が高い傾向にあり、春学期からの改善もみられ、総じて良好な結果といえる。一方で、「理解度」や「満足度」について、科目担当者間での差が大きい。引き続き科目担当者間の意見交換や効果的な工夫について共有していくことの必要性があるといえる。
入門科目(春学期:2科目、秋学期:1科目)については、いずれの項目でも改善がみられ、理解度、知識等の修得、面白さ、満足度について学部平均と比しても上回る結果となった。一方で「学習時間の確保」と「主体的とりくみ」についてはさらなる改善の余地があるといえる。

2.「公開授業&ワークショップ」についての成果報告

(1)参加人数

  1. 公開授業:
    6月18日(火):国際関係入門(経済領域)2限(鈴井 清已 教授)、参加教員17名
  2. ワークショップ:
    6月19日(水):教授会終了後、参加教員16名

(2)ワークショップでの意見交換内容

今年度の重点テーマである、「アクティブ・ラーニング型教育手法の「実質化」による教育効果の増進」について、大規模講義での難しさや工夫について意見交換を行った。受講生の集中や関心を維持するための効果的な資料映像の使い方や個別質問対応のブレイク、教員が教室内を質問しつつ回るなどの工夫が紹介された。出席管理や講義に集中しにくい受講生への対応、コメントシートの活用やSAの必要性など、参加教員からもそれぞれの経験による提案等がなされ有意義な意見交換となった。

3. 総括

(1)1と2において確認された、本学部の授業・カリキュラムの長所

  • 少人数で行う必修授業においても、大規模な講義科目でも、受講生が準備学習をしっかりと行い、それによって主体的に授業に取り組んで自ら学ぶような工夫がされていること。
  • 各科目群での学びが有機的に結びつき、学部が目指す学びの体系に学生が主体的にとりくめるようなカリキュラムとなっていること。

(2)1と2において確認された改善すべき点

  • 複数クラス開講の必修科目における担当者による理解度や満足度にばらつきがあること。
  • 大規模講義科目において、より一層受講生の主体的な学びを促す工夫をしていくこと。

4. 次年度に向けての取り組み

  • 学部開設2年目となり、専門の講義科目(展開科目)が多数開講されるため、講義科目においてもより一層受講生が主体的に学べるような工夫をしていくこと。
  • 英語での講義科目において、レベルの異なる受講生が関心をもって積極的に取り組めるような授業運営の工夫を、学部として蓄積していくこと。
  • 複数クラスを開講する科目の授業において、クラス間の差を縮め、高いレベルで平準化できるよう、担当者間の意見交換や工夫の共有に取り組んでいくこと。
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