令和3年度 学部授業・カリキュラム改善に向けた「中間報告書」

「学習成果実感調査」についての分析結果

1. 学部全体の傾向について

春学期も一部の授業において授業形態の変更が生じたが、授業に対する満足度(設問11)について「満足している」と回答した者は88%であり、令和2年度春学期の結果と比較して大きな差異を認めなかった(令和2年度84%)。また、講義・演習・実習における内容の理解度(設問7)について「理解できた」と回答した者は87%であり、概ね遠隔授業に対応しつつ学修が進められていたことが推察される。
遠隔授業における円滑な学習状況(設問4-1)については、「うまく対応ができなかった」と回答した者は1%(令和2年度3%)であった。そこで、秋学期の授業に際しては、学生の遠隔授業への円滑な参加の一助とするため、学部FD研修会の開催を通して課題の共有と対応の検討を試みた(9月22日開催)。
なお、調査への回答率が令和2年度と比べて低下していることから(令和2年度42.6%、令和3年度28.8%)、今後は回収率の向上を図り、より一層、データに基づく教育改善が実施できるよう検討を進めていきたい。

2. 1年次生の傾向について

導入科目の社会学入門Aの授業に対する満足度(設問11)について「満足している」と回答した者は84%、入門演習Aは92%であった(令和2年度 社会学入門A:78%、入門演習:92%)。
また、社会学入門Aでは、遠隔授業における円滑な学習状況(設問4-1)に関する設問で「うまく対応ができなかった」と回答した者は0%であったが、入門演習Aにおいて「うまく対応ができなかった」と回答した者は3%であった(令和2年度4%)。なお、入門演習Aでは、通信機器や接続方法における学習意欲の変化(設問5)について「意欲が低下した(「どちらかといえば下がった」「下がった」の合計)」と回答した者は8%であった。以上を踏まえると、総じて大学での学びにスムーズに移行していると考えられるが、遠隔授業下において講義科目と演習科目では学生の学習状況における課題が異なっている可能性が考えられた。したがって、引き続き、講義科目及び演習科目を含めて学生の学習状況を注視していく必要性が考えられた。
PAGE TOP