平成30年度 学部授業・カリキュラム改善に向けた「中間報告書」

1.「学習成果実感調査」についての分析結果

今期については、2年次配当科目では、基盤科目及び資格取得対象科目を対象とし、1年次配当科目では社会学入門(複数開講科目)を対象として「学修成果実感調査」を実施し、その結果について確認を行った。
対象となった科目全般に、出席率は他学部の選定科目と比較しても良い状況にあるが、事前・事後学習等の設問では、学習時間が全学平均よりもやや低い傾向が確認された。これらは、授業にアクティブラーニングの要素を取り入れていることや、配付プリントなどを使った授業運営をしていることなども影響していると考えられる。
一方で、基礎演習などについては、事前・事後学習の項目において、他の科目よりもクラス毎の結果に差が見られた。差が出たことについては、対象となる受講生数があまり多くないことから、受講生の理解度の差による誤差の可能性や、授業運用スタイルの違いなどが要因として考えられることから、もう少し細かな分析が必要となる。

2.「公開授業&ワークショップ」についての成果報告

①「公開授業」:
「入門演習A」伊藤 公雄 教授 他16名
平成30年5月28日(月)~6月1日(金)2限
参加教員15名
「健康社会学」濱野 強 教授
平成30年6月1日(金)2限
参加教員7名

②「ワークショップ」:教育職員27名、事務職員2名

ワークショップでの意見交換内容

①平成30年度GPS-アカデミック調査結果報告、②平成30年度春学期学習成果実感調査結果、③公開授業参加報告書を基に、本学部の学生の傾向を理解し、その上で、公開授業参加者と実施者における意見交換を実施した。
公開授業では、100名弱の講義科目と25名程度の演習型の科目が対象となっているが、講義型の科目においても、配付プリントの工夫や、授業内での学生からの質問・意見を活用するなど、学生が授業に集中しやすくなる工夫がなされているとの意見が出された。また、少人数でグループディスカッションなどを行う「入門演習」においても、テーマの理解促進への支援と、ディスカッションにおけるフォローが行き届いており、また、ビブリオバトルなどを導入するなど、常に学生が授業に参加しやすい環境を作っているとの意見があった。また、グループディスカッションを行う場合も、1グループの学生数に工夫を凝らし、常に学生が授業に参加できるように運営をしているなどの意見も出された。それぞれのクラス運営において、学生の個性に応じた対応を工夫していることが本ワークショップにて共有できた。
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