留学体験記がとどきました(山本 睦さんグリフィス・カレッジ)(アイルランド)

2年次生の秋学期から9ヶ月間、交換留学生としてアイルランドの首都、ダブリンで留学しました。高校生の時から大学では長期の留学をすると決めており、色々と調べていたところ、アイルランドでの留学が私の目的や理想に合っていたため、この国を留学先に決めました。また、運良くその年にグリフィス・カレッジが京都産業大学と協定校になり、交換留学で行けることになりました。グリフィス・カレッジは、メディアの学部が充実していました。特にメディア・コミュニケーション専攻の学生にはグリフィスでの留学をお勧めしたいと思い、この留学体験記録を書かせてもらっています。

なぜアイルランド?

大学1年次生の頃、グリフィス・カレッジの関係者が京都産業大学に来てアイルランド留学のプレゼンテーションを行ってくれました。それまでは、アイルランドでの留学という考えは全くありませんでしたが、そのプレゼンテーションを聞き、高校生のときに使っていた教科書に乗っていた文章を思い出しました。”Emerald Isle”そう呼ばれるアイルランドは、自然がとても豊かな国であると。また、私はその文章で紹介されていたあるお祭りに心を惹かれていました。それは、国中が緑に染まるアイルランド最大のお祭りです。それはセント・パトリックスデーというもので、国内のみならず、世界中のあらゆる場所で祖国を思い、みんなが緑色のものをまとって祝う日です。“いつか参加してみたい。”そう思っていました。そういった気持ちもあり、アイルランド留学について調べていくうちにどんどんアイルランドという国に惹かれていきました。フレンドリーな国民性、綺麗な街並み、街中に溢れる音楽 。その中でも、個人的には、アイルランドにGoogleやFacebookといった大手メディア企業のヨーロッパ本部があるという点に惹かれました。実際、留学中、グリフィスが主催してくれたFacebookの社内見学に参加し、色々とお話を聞くことができました。また、VISAの面でも、イギリスやアメリカに比べたら取得が簡単で、留学準備もスムーズに行えました。上にあげた数々の点で、私はアイルランドでの留学を決めました。
実際に参加したセント・パトリックスデーでは、本当に街全体が緑に染まっていました。とても楽しく一生の思い出です。
留学中訪れたFacebook ヨーロッパ本部

アイルランドでの学生生活

大学では、英語の授業に加え、メディアの学部の授業も4つ、1年で受講しました。前期には、ビデオ制作とカメラに関する授業、後期には、ウェブデザインと紛争リポートに関する授業をとりました。英語のクラスは 、先生がユニークな人ばかりで面白く、またクラスメートもいろんな国から集まっていて、自分の国のことをクラス内で教え合ったりしました。
学部の授業は、初めは授業の内容がほとんど理解できない状態から始まりました。英語のクラスとは違い、“英語ができることが当たり前”の中で、先生によってはとても早口で、全く聞き取れない授業もありました。しかし、どの先生方もとても優しく、授業後に尋ねると私が理解するまで熱心に教えてくれました。クラスメートの助けもあり、なんとか前期の授業をやり遂げることができました。後期では、英語への慣れもあり、授業の内容も理解できるようになったことで、半年の成長を感じました。取った授業の中でも、私はビデオ制作の授業が印象に残っています。プロジェクトとして、数分間のドキュメンタリーの作成をしました。その時取材させてもらったのが、日本人とアイリッシュのご夫婦が経営している、日本の文化的雑貨を売っているお店でした。何日かの撮影を快く受け入れてくださり、また、日本のサブカルイベントへの出店の際に一緒に参加させてもらって、大変お世話になりました。自分で構成を考え、撮影し、編集し、とても大変でしたが、素敵な夫婦との出会いや、クラスメート、先生たちのたくさんの協力のおかげで満足のいく作品が作れました。
語学の面では、「ネイティブな英語の勉強ができるからたくさん外に出なさい」と英語のクラスの先生に言われ、 積極的に外出をしました。アイルランドはパブが有名で、現地の人は昼間からパブでお酒を飲むという光景がよく見られました。クラスメートと、パブでお酒を交えながらゆっくり話をする時間がとても楽しかったです。周りから聞こえてくるアイルランド訛りの英語も、だんだんと理解できるようになっていきました。


Griffith College Dublinの校門
ダブリンのパブの内装

ヨーロッパでの留学

ダブリンで出会った友人を訪れにパリへ
私の中で、学生時代にヨーロッパで長期の留学ができたことは、本当に恵まれていたと感じます。
昔から、ヨーロッパの街並みが好きで、強い憧れを持っていました。アイルランド留学中、いくつか他の国々を旅行しました。ダブリンから飛行機で2、3時間程度、往復1、2万円程度で簡単に行くことができます。EUとしてまとまりがあり、距離が近いにも関わらず、国それぞれ違った文化、食べ物、街並みがあるところがヨーロッパの魅力だと感じます。また、同じ国でも街によって全然雰囲気が違います。数々の異文化に触れ、自分自身成長させられることがたくさんありました。私が、第一言語としてフランス語を学んでいることもあり、留学中、フランスへ何度が訪れました。ダブリンでできた友達にフランス人も多かったことから、フランス語に触れる機会もたくさんあり、フランス語学習の意力向上にもなりました。
お世話になったホストファミリー
留学中は出会いに恵まれていました。ホストファミリー、クラスメート、先生、一緒に留学した仲間、たくさんの人との出会いがアイルランドでの留学を充実したものにしてくれました。
新しい場所は、新しい人との出会いを作ってくれます。そして人との出会いは、新しい価値観を教えてくれます。色んな価値観に触れ、一番私が学んだのは、「伝える」ことの大切さです。自分にとっては当たり前と思っていることが当たり前ではなかったり、考え方が違ったり、時にはそれが原因ですれ違いが起こったりすることもあります。しかし、ちゃんとその違いを伝えることができれば、お互いの理解はより深まり、受け入れることもできます。そのために、やはり言語というのは大事だと感じました。特に英語は世界共通の言語で、英語で世界中の人とつながることができます。
改めて、「伝えること」を重点に勉強しているメディア・コミュニケーションの学生には、留学に挑戦して欲しいです。

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