イタリアで出会う新たな発見(山本 茉里香さん)

日伊国交150周年イベント(5月)
2016年3月から12月まで10カ月間、イタリアのペルージャ外国人大学へ留学しました。トラブルや不安なことが多く発生し、生活に慣れるまでの最初の1カ月は落ち着きませんでした。到着初日に電子辞書が壊れたり、住居を自分たちで探したり、滞在許可証の取得のため郵便局や警察署に行ったりと初めての出来事ばかりで四苦八苦しました。窮屈さやもどかしさを感じることはありましたが、授業が始まると忙しくなり、楽しい日々を過ごすことができました。留学中の前半は、イタリア語を話すことに緊張し上手く伝えることができなかったのですが、徐々に気楽に話せるようになりました。 時が経てば経つほど、留学生活はどんどん充実し、ペルージャを選んで本当に良かったと思いました。なぜならペルージャでは、頻繁にイベントが開催され、友達と大いに楽しめたからです。例えば、6月の「ペルージャ1416」、7月の「ウンブリア・ジャズ」、10月の「ユーロ・チョコレート祭り」など、イベントごとに街の中心地ではとても盛り上がっていました。
イタリアの真ん中にあるペルージャからは北へも南へも行きやすく、週末に何度も国内旅行をしました。またイギリスやチェコへも旅行して、ヨーロッパの独特の雰囲気や良さを感じながら、イタリアとは違った景色を楽しみました。
日伊国交150周年イベント(5月)
イタリアの魅力は芸術、音楽、世界遺産、食べ物、ファッション、たくさんあります。留学を通じて、私が見つけた大きな魅力は「イタリア語」と「イタリア人」です。  まず「イタリア語」についてです。イタリア語のおかげで話す楽しさを実感した時、同時に大きな発見をしました。それは、単語の美しい響きと伸びのあるリズムを特徴とするイタリア語を話すことが、まるで歌うようだと感じたからです。身近な存在だったイタリア語が、イタリアの「美」の一つだと気づきました。現地の人たちのリアルなイタリア語の会話を聞くことが、とても新鮮で面白かったです。
次に「イタリア人」についてです。イタリアでは気さくで優しい人が多かったです。人情味あふれた人懐っこい人と出会えば、とても親身になって助けてくれたり、笑わせてくれたりしました。私は留学生活でたくさんの素敵な人たちと出会いました。特に感動し衝撃を受けたことは、イタリアの女性たちがとてもパワフルで明るく、かつエレガントというところです。私も彼女たちのような女性になりたいなと思いました。
ペルージャ1416(6月)
ペルージャ1416(6月)
ウンブリア・ジャズ(7月)
ペルージャ外国人大学に通い、多国籍のクラスメートたちと知り合いました。皆、学ぶ意欲が高く、彼らから良い刺激を受けました。ただ語学を学ぶのではなく、語学を通じて様々な分野を勉強し、新たな発見や興味に心惹かれました。また、多国籍の人たちと過ごし、日本について聞かれたりするうちに、日本の文化や風習、自国の素晴らしさに改めて気づくことができました。これは留学したからこそのことで、日本人で良かったと思うことがよくありました。
イタリア人の友達や大家さんをはじめ、多国籍の気さくな友達、イタリア人の個性的な先生方、日本人の先生方と友達、そして取り囲む環境のおかげで、とても有意義な留学生活を過ごせました。いつの日かイタリアへ戻るためにも、今後もイタリア語の勉強を続けていくつもりです。
ユーロ・チョコレート祭り(10月) 
ユーロ・チョコレート祭り(10月) 
クラスメートたちと
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