ドイツ ケルン大学に留学中の高屋 賢太郎さんから便りが届きました

留学の中間報告

クラスの集合写真です。たくさんの文化に触れることができます。
こんにちは、私は2017年2月28日から約1年間ドイツのケルンという都市に留学している高屋です。私の留学生活も半分を過ぎたため、中間報告を書きます。参考になるかはわかりませんが、私のドイツでの生活について書きます。

初めに私の留学出発時の状況について書きます。私の留学生活は2年次生終了、3年次生開始という時期に始まりました。その時点での私のドイツ語はゲーテの試験のA2レベルでした。A2は初級ドイツ語で、それこそ日常生活に大きな問題はありませんが、ドイツ人との意思疎通には少し問題があるかなという感じです。特に問題は起こらないだろうと楽観視していたことに加えて、私自身海外での長期の生活経験があるわけではなく、初級の言語能力しか持ち合わせていないということが、生活するにあたってどれだけ大変なことかわかっていませんでした。現地到着から、私はたくさんのトラブルを経験しました。飛行機の乗り換え便の欠航、振替に始まり、毎日のドイツ料理による胃もたれ、住居に関しての問題など様々ありました。海外で生活するにあたってトラブルは避けては通れないということだけは伝えたいです。また、自分の意見を聞いてもらう、要求を呑ませるために強い精神力も必要になります。郷に入っては郷に従えということわざにもあるように、日本だったらという甘い考えは通用しません。自分を強く見せましょう。

大学のサッカーグラウンドです。利用許可証を作れば、練習時間に参加できます。チームに入ろうと思えば、入ることもできます。
次に、授業についてです。ケルン大学は語学学校ではなく、学部留学なので、ドイツ語コースだけしか取れないということはありません。英語や歴史、日本学科の授業など、個人の興味次第で好きなように時間割を作れるという強みがあります。基本はもちろんドイツ語コースであることに変わりはありません。ただ、ひとつ難点は、ドイツ語コースのレベルアップできる機会が少ないことです。語学学校のように2か月単位で試験があるわけではなく、プレセメスターの終わりと学期の終わりにしか上のクラスに上がれないため、短い留学生活の中でコースが上がるという目に見える形でのレベルアップを実感したい人にはこの仕組みは向かないかもしれません。私自身、順調に昇格して今のB2のコースにいなかったらと思うと、学習意欲を失っていたかもしれないです。ただ、どのコースにいたとしても、クラスには「なぜここにいるの」と思うくらいドイツ語を操る人がいて、競争心を煽ってくれるので、頑張ろうという気持ちにはなれます。また、ケルン大学には日本学科があり、日本語を学びたいドイツ人学生とすぐに知り合うことができます。さらに、大学の運動施設や食堂も利用できて気分はまさにドイツの大学生そのものです。

最後に半分の留学生活を終えて、中間報告を書き終えた今、私は過ぎ去っていった時間の早さ、濃さに非常に驚き、残されたわずかな時間に焦りを感じています。楽しいだけの海外旅行などとは違い、実際に生活してみることでしか感じられないものがたくさんあります。文化や価値観の違い、すべてが新鮮で面白く、留学生活は非常にいいものです。

 

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