ブレーメンでの語学留学
(ブレーメン大学 茶山 雅貴さん)

私は夏休みの1か月を利用して、Universität Bremanに留学しました。
ドイツに短期留学したのはこれで2回目で、1回目は3月にミュンヘンGeothe-Institutで勉強しました。

ブレーメンに到着したら、最初はホームステイ先を探さなければなりませんでした。その時初めて勇気を出してドイツ人に電話をしました。やはり会話のスピードがとても早く、十分聞き取れませんでした。しかし、「もっとゆっくり話してください。」とお願いしたら、最寄駅と近くに公園があるという情報だけは聞き取れました。あとは聞いた情報と携帯の地図を頼りにホームステイ先に向かいました。到着すると家族で歓迎していただき、長男手作りのケーキをご馳走してくれました。その日の夜にはブレーメン大学にSommerkursの参加者が集まり、寮を借りて歓迎会を開いてくれました。その時はアジア人としか話ができませんでした。正直また孤独になるのかなと感じました。

翌日にレベル分けテストを行い、無事にB1クラスに選ばれましたが、このクラスには日本人が自分だけでした。その後のHörenの授業をきっかけに、たくさんのヨーロッパ人とも仲良くなりました。担任の先生が適当に2人ペアを作って、互いの発音を聞いて単語を記入していくというものでしたが、これをきっかけでヨーロッパ人との距離が縮まったのです。いつも不安でいっぱいだったので、友達からは「Kein Problem!」とよく言われましたが、協力してくれたからこそ最後まで頑張れたし、楽しかったです。授業では文法はもちろんですが、他国の文化や有名なものまで知ることができました。なかでも驚いたことは、ほとんどの友達が日本のことに興味持ってくれてたことです。京都、東京、アサヒのスーパードライといったマニアックなものまで知っていました。

Sommerkursのプログラムは9:00~13:30まで授業でした。日本人1人なので学んできたドイツ語だけを頼りにコミュニケーションをとっていきました。どうしても困ったときだけ、英語を使いました。しかし私は英語の発音の癖が強いので、話が通じない時がありました。困ったときはジェスチャーを使いながら話しました。焦ったときは、焦りすぎてみんなに笑われることが多々ありました。相手の話していることが理解できたときはとても嬉しく、「あ、ちょっと成長してるかも。」と感じることが増えました。でも予習復習は、怠ると一気についていけなくなるので、予習復習は絶対に忘れないでください。焦ってもやればできます!

授業後と土曜日はたくさんのイベントがありました。この大学のイベントはブレーメンの名所や観光地を巡るだけでなく、HamburgやBremerhavenに行って様々なことを学んだり、体験したりすることが多かったです。グループ行動ではアジア人で行動することが多かったですが、飲み会や食事会はヨーロッパ人と行動する、というより誘われて一緒に行くことが多かったです。
イベントに参加してもっとも衝撃を受けたことは、移民問題と環境問題に力を入れていることでした。移民問題では、ドイツは他国と違って移民を受け入れやすく、街を歩いていると難民にチップを渡す人が多くみられました。困っている人を少しでも助けようとするドイツ人の心と優しさは我ら日本人も尊敬すべきだと感じました。また環境問題は、日本も努力していますが、ドイツはさらに素晴らしかったです。なぜかというと、集めた資源ごみをただ捨てるのではなく、リサイクルして新しいものを作っているからです。私はそのリサイクルされた物を見て感動しました。リサイクルされたものはすべてプラスチック製でできています。 イベントはただただ楽しいだけではなく学ぶこともできるので、留学する際は参加してください!

Ocean Fahrrad
各品の一部にリサイクルされたものが入っている

注意すべきことが1つあります。 大都市での留学または旅する方は、極力1人で行動しないでください。私は勇気を出して1人でケルンに旅した際、黒人女性に突然花を1本渡され、受け取った途端、金を要求されました。5ユーロ渡したら、「もっと!」と求めてきました。私も抵抗しましたし、これ以上渡すと帰れなくなると言いましたが、聞いてくれませんでした。最終的には50ユーロもとられました……。帰りの切符代しかなかったので、なにも買うことができませんでした。
なのでできるだけ集団で行動することを勧めます。

留学しようと思っている方、ドイツ語はもちろん必要ですが、英語も忘れずに勉強してください。私は英語をまったく勉強しなかったので、プライベートや授業の合間の休憩のときはかなり苦労しました。余裕があれば他国語の「こんにちは」と「ありがとう」だけでも知っておいたほうが印象もよくなります。

新たなことに挑戦することによってなにかが見つかると思うので、頑張ってぜひ留学してみてください。そして将来後悔しないように、いま決断してください。

BECK’S(ブレーメンのビール)
音楽隊像
PAGE TOP