派遣留学から帰国した学生の体験記が届きました
(渡辺 恵太さん ライプチヒ大学)

”自分”を試した一年

夏期講習でのクラスメート
私は2015年3月から一年間、ドイツ東部の街ライプチヒで語学留学をしました。
私にとってこの留学は“挑戦”の一年間でした。

“外国語を話せるようになりたい!”という思いから興味を持ち始めた海外留学。留学の選考に合格した時はとても嬉しかったです。しかし、選考で選ばれたメンバーの中で成績は最下位、たいして外国語が使える訳でも無く、体力と根性だけが取り柄の私の留学は失敗の連続でした。
最初の4ヶ月間は特に辛い経験をしました。上手く話せることが出来ず、友達と話すことさえ怖くなり、自分を見失った時がありました。私はこの時期を本当に後悔しています。そんな中、留学アドバイザーと国際交流センターの方々に直談判して、本来の授業予定を変更してもらいました。それは他の日本人メンバーから離れて、ただ一人で夏期講習に参加することでした。当時は話すことさえ恐れていた私ですが、あえて自分から厳しい環境に飛び込むことで、困難を克服しようとしました。この計画では帰国予定日が遅くなりますが、大学側に私の希望を承諾していただき、本当に感謝しています。外国語を話せるようになる“自信”をつける為には、現地のスポーツイベントに1人で参加したり、終電が無くなるまで友達と居酒屋で話したり、とにかく何でもしました。そして自分が努力する度に、仲間や先生はその頑張りに応えてくれました。この時に“挑戦”と“自分らしさ”の大切さに気づかされました。それから私は多くの事に挑戦し、多くの経験をしました。
失敗談は授業内、授業外で多くありましたが、共通して言えることは失敗を恐れて何も行動を起こさないことでした。留学は時間が限られているので、この期間を最大限に活かしてほしいです。成功するに越したことはないですが、失敗したからこと見えてきたこと・成長に繋がったことの方が、正直多かったです。”分かっている”と”出来る”には大きな違いがあると現地の先生に教えられました。頭の中で理解出来ていても、行動に移せないと意味がないということです。留学を考えている・留学を予定している後輩にはこの事をしっかりと意識してほしいです。
夏期講習終了後、みんなで打ち上げ
夏期講習では参加者全員に話しかけて仲良くなり、講習の最終日にはみんなから手紙もいただきました。その後の生活も、勿論失敗は多かったですが、“自分らしさ”を忘れずに頑張りました。

留学で語学力が成長したことは勿論ですが、授業以外での経験のほうが自分にとっては大きかったです。現地では学生寮で生活していましたが、一人暮らしさえしたことが無かったので、全てが新しい経験でした。休日にはフットサル、サッカー観戦、友達と部屋でビールを飲みながら騒いだりするなど、いかにもドイツらしい過ごし方もしていました。長期休暇は1ヶ月間頂きましたが、ヨーロッパを一周したり、友人と再会したり、全力で羽を伸ばしました。夜行列車に乗ったり、ランニングしながら観光したり、ヒッチハイクもしました。
クラスメートとフットサル

留学で得た経験は私にとって一生の宝物です。特に同じ環境で勉強した仲間は一番の宝物です。“出会い”は自分を豊かにし、“別れ”は自分を強くしてくれました。本当に感謝しています。留学前の自分はここまで自分が変わるとは思わなかったでしょう。それほど今回の留学はこれからの人生を変えるほどの一年間でした。最初に失敗ばかりの一年間と言いましたが、決して全てが悪いとは思いません。この失敗があったからこそ、今の“自分”があり、大きく成長するキッカケになりました。“挑戦”することの大切さ、出来るか出来ないかではなく、やるかやらないか、という意識が大切だと感じました。

同じ寮生でホームパーティー
留学を考えている学生・予定している学生が私の体験談を見てくれていると思います。正直に言いますが、留学はそんなに生ぬるい環境ではありません。最初は言いたいことが言えず、苦しい思いを毎日経験しました。ただ、この苦しい思いを克服出来た時や、自分が成長したと思えた時、成績で客観的に努力が評価された時は、涙が出るほど本当に嬉しかったです。また留学での経験・努力は将来の自分にとって大きな糧となると思います。

留学での可能性は無限大です。どのように成長し、何を得るのかも全てあなた次第です。
ただ1つだけ分かってほしいことは、“留学で何をするのか”という事です。留学を考えている学生には是非とも失敗を恐れず、留学に“挑戦”してほしいです。留学を予定している学生には、“自分らしさ”を忘れずに自分だけの経験をたくさんして、一日一日を全力で楽しんでほしいです。
ライプチヒ中心部の風景
ベルリンでサッカー観戦
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