「ドイツでの体験」今後 亮輔さん

ライプツィヒの街並み
私は1年次生の冬にドイツ語海外実習に参加し、2020年2月17日から3月21日の約3週間ドイツのライプツィヒへ行きました。実は、ドイツに行ける機会があるなら、折角なのでドイツ生活を体験してみようと軽い気持ちで参加を決意したのですが、この経験が私のあらゆる面を大きく変えてくれました。

私は海外へ行くことが初めてで、ドイツ語も1年間勉強はしましたが、まだ自信もなく、不安がたくさんありました。期待とそれ以上の不安を抱きながら現地へ行ったのですが、私の不安は的中してしまいました。

語学学校の授業では先生の言っていることがわからず、この先ついていけるのか不安になりました。ケバブ1つに大金を支払い、お釣りが返ってこないこともありました。一人では電車にすら気軽に乗ることができず、海外で生活する大変さを感じながら、毎日へとへとに疲れていたことを今でもはっきり覚えています。

しかしここで逃げ出しては海外へ来た意味がないと、ある日覚悟を決めました。毎日学校へ通い、積極的に街に出ては店にも入り、あらゆる場面でとにかくドイツ語を使いました。家に帰ってからも、わからない単語を調べるなど必死に食らいついたことで、徐々に日常の会話やコミュニケーションができるようになってくる手ごたえを感じるようになりました。大変ではありましたが、今から振り返ってみると充実した日々を過ごせていたなと思います。日本にいると自分自身の日々の成長を感じることはなかなかできるものではありませんが、この海外実習の3週間は毎日自分自身の成長を直接体感できる刺激的な期間になりました。

ドイツ語の成長はもちろんのことですが、それ以外の様々な面でもたくさん発見がありました。授業の一環として行ったドイツの祭りやイベントについて調べるプロジェクトでは、実際に使われている道具で遊び、クリスマスやイースターなどドイツの文化を実際に体験することができ、ドイツの魅力を再認識できました。またプロジェクト内ではライプツィヒ大学内へ行ってドイツ人の学生にインタビューをしたのですが、拙いドイツ語の質問に対しても優しく丁寧に答えてくださる姿勢をみて、外国人に対して少し怖いイメージを持っていた私も人の温かさを感じることができました。そして休日に友人たちと右も左もわからないドイツのいろいろな都市を巡った経験は、忘れられない思い出になりました。


言葉の壁や文化の違いなど日本にいればできなかった経験を通して、私はたくさんのことに気づき、とても成長することができたと自分で感じることができました。そして困難な状況こそ自分を成長させてくれるのだと感じました。現在はまだ海外に行くことは状況的に厳しいですが、また海外へ行ける機会があれば、ぜひ行きたいなと思います。特にドイツへはいつか必ず行きたいと思います。そしてその時が来るまでは、日本でさらに磨きをかけ続けていきたいと思います。
毎日がまるで映画の中の世界のようでわくわくしました
ドイツ人学生へのインタビューの様子
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