「海外実習を終えて」池田 拓輝さん

Leipzig駅の様子
僕は今回の海外実習で2020年2月17日から3月12日までライプツィヒを訪れ、「共通語である英語」以外の言語の大切さを強く感じることができました。
ドイツに今回初めて訪れたのですが、出発前に全く緊張がなかったです。僕は海外自体が中学生の時以来だったのですが、昔アメリカに5年間住んでおり、日常英語レベルなら自信がありました。日本で英語が通じないのは分かっていましたが、ヨーロッパでは英語は必ず通じると思っていました。しかし、実際は全く通じない状況が何回もありました。ライプツィヒ中央駅で、5日間150€程度の料金でドイツの鉄道が乗り放題の「ジャーマンレイルパス」を買おうとしました。日本でいう「青春18きっぷ」のようなものですが、ジャーマンレイルパスの場合はICやICEなどの特急列車にも乗車できます。僕は受付の人に英語で話しかけましたが、全く理解して貰えませんでした。その後、上司の方が出てきて下さったのですが、その方にも英語が通じませんでした。そこで、あまり自信のない拙いドイツ語で話したところすぐに理解して貰えました。僕はこの瞬間、英語以外の言語の大切さを強く感じ、もっとドイツ語の勉強に力を入れなければならないと思いました。

実習先のライプツィヒの授業ではとても楽しくドイツ語を学ぶことが出来ました。日本人だけの教室だったのですが、授業は海外のやり方で、基本的な文法の確認などをしっかりすることが出来ました。後半からは自分の好きなテーマの授業をとる事ができます。僕は早口言葉の授業を取りました。普通のスピードでの会話も発音が苦手な僕にとっては、早口言葉はとても難しかったのですが、言えた時の嬉しさは大きなものでした。実際に街の人達に早口言葉を言ってもらうインタビューをしたのですが、なんと言っているのか理解するのに大変時間がかかりました。僕は言語の1番の面白いところは発音だと思っているのでとても有意義な時間でした。
ケルン大聖堂
旅行ではジャーマンレイルパスを使いICE、ICなども乗り継いで、様々な場所を訪れました。ベルリン、ケルン、ハンブルク、フランクフルト、ドレスデンに行けたのです。ケルンなどはライプツィヒからとても遠く、半日以上電車に乗っていましたが、行ってよかったと思える場所でした。ドイツで1番行きたかったケルン大聖堂を見ることが出来たからです。スケールが日本の教会とは違い、その迫力に圧倒されました。中で演奏されていたミサ曲も聞きごたえがあり、とてもよかったです。

この実習を通して様々なことを学ぶことが出来ました。コロナの影響で予約していた帰国便が急にキャンセルされることになり、帰国が一日延びるといったハプニングもありました。しかし、日本で学んでいるだけでは感じることが出来ない、文化や空気感を肌に感じることが出来ました。この経験を活かして、これからの人生を豊かにしていきたいと思いました。そしてこれからもドイツ語の勉強に精を出していきたいです。
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