「ドイツ語海外実習に参加して学んだこと」小畑 らいむさん

今回のドイツ海外実習は、私にとって非常に充実したものであり、かけがえのない時間となりました。
私自身、この留学プログラムに参加したものの、行くまでは全く乗り気ではなく、正直あまりいきたくないと思っていました。ですが、この留学に行ったおかげで私は様々なかけがえのないことを学んだように思います。ここに記すのは、そのうちの3つです。
まずは、人とのつながりです。私は実家暮らしで、母と2人で暮らしているので3週間も母の元から離れるというのは、あまりないことでした。高校一年生の時に一度、オーストラリアに3週間留学したことがあり、その時は母の元を離れていますが、ホームステイだったので、このように誰かと力を合わせて3週間暮らしてみる、という経験は初めてでした。そんな私は料理ができるわけでもなく、買い物にも行かないので、どれが安くどれが高いかや、どれが美味しいものか見分ける方法なども何もわかりませんでした。そのような不安を残したまま迎えた海外実習でしたが、そのような不安は不要でした。同じ部屋の人たちも料理ができない人たちばかりでしたが、みんなで力を合わせ、一緒に作るものを考えたり、それに必要な材料を調べたり、スーパーの隅々まで駆け巡って安いものを見つけ出してきたりと、1週間もすれば他の部屋の人とも徐々に仲良くなっており、他の部屋の人とも助け合いながら料理をしました。もちろん、洗い物や、洗濯、掃除、その他の家事などもみんなで協力してこなしていきました。そういった人と協力して生活する毎日はとても刺激的でものすごく楽しかった覚えがあります。
次は、ドイツの美しさです。ドイツは話に聞いていた通り、ものすごく綺麗な街並みが多く、どこを撮っても綺麗で写真のフォルダがおいつかないほどでした。また、日本では見ると顔をしかめてしまう落書きも、ドイツではまるで「アート」のようでした。落書きなのか、プロが書いたものなのかがわからなくなってしまうほどセンスのある落書きには何度も驚かされました。ドイツの美しさは風景以外にもあります。それは、買い物をした時などに言う挨拶の言葉です。ドイツで買い物をしていると、必ず「こんにちは」「どうぞ」「ありがとう」と行った言葉が店員とお客さんの間でかわされています。日本でもそれを忘れずにいうのは難しいのに、それを当たり前のようにしているドイツは、美しいと感じました。

最後は、感謝です。先ほど書いた通り、ドイツの人は買い物をする時に「ありがとう」という言葉を忘れません。そのため、ドイツで過ごしていると自然と「ありがとう」が口癖になっていました。毎日毎日、「ありがとう」だけなら100回くらい言っていたように感じます。そうやって毎日感謝をしていると、何気無い、あまり気にしていなかったことにも感謝できるようになりました。ドイツに行かせてくれた母、ドイツに行く前に色々教えてくれた教授、ドイツで一緒に過ごしてくれた友達、日本で待ってくれている友達、ドイツで教えてくれた先生、あげ出したらキリがありません。普段はあまりありがとうなんて言ったりしない母にも、毎日こんなに大変な思いをして今日の晩御飯を考えたり材料を買いに行ったり作ったりしてくれて、しかも私をドイツに行かせるためにたくさん働いてくれているのだなぁと、感謝が止まらなく、滞在中に母にありがとうとメールしたほどでした。

私が一番印象に残ったドイツで学んだことは以上の3つです。
最後にみんなで作ったハンバーグや、ドイツで仲良くなった人たちの写真を掲載させていただきます。

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