「海外実習を振り返って」鈴木 彩乃さん

2017年2月20日から3月12日まで、ドイツのライプツィヒで3週間の海外実習に参加してきました。私は事前学習のときから食べ物ばかりを調べていたのですが、中でもCafé Kandlerというお店のBachtorteというザッハトルテをもじったケーキがたまらなくおいしそうだったので、絶対にこのケーキだけは食べて帰ろうと決めていました。写真がそのBachtorteです。見た目は普通のチョコレートケーキに、Bachと書かれたチョコレートが乗っているだけのいたってシンプルなケーキです。このケーキを食べる前に何度か他のカフェにも行ってケーキを食べたときは、サイズが大きいこともあって、食べていくにつれてくどく感じ飽きてきてしまうのですが、このケーキは最初から最後までおいしく食べることができました。また、このCafé KandlerにはBachtorteより有名なチョコレート菓子、Bachtalerがあります。ミニチョコタルトのようなお菓子で、店内でも食べられて、おみやげにぴったりなものです。ドイツ人のチューターさんのおすすめのおみやげでもあります。ひとつ約3ユーロと少し高いのですが、見た目もかわいらしく、味もおいしいので私もチューターさん同様、おみやげにはこれをおすすめします。

ドイツのカフェ巡りをして気づいたことがいくつかあります。まず、フォークはケーキにささって運ばれてくることです。初めて見たときは驚きました。どのお店でもそうだったので理由は不明ですがこれが普通なんだとわかりました。次に、ケーキを食べるときは飲み物も注文したほうがいいということです。最初はあまりお金を使いたくなかったので、ケーキだけを注文していたのですが、ドイツのケーキは大きく、しかも甘いので飲み物がないと後々つらくなってきます。コーヒーが飲めない私はいつも紅茶でしたが、紅茶の種類も豊富にあり、コーヒーが飲めなくても飲み物に困ることはありませんでした。
ドイツには本当にたくさんのおいしい食べ物・飲み物がありました。時間の都合や下調べが不十分だったために、食べることのできなかったものもたくさんあります。それらを食べにもう一度ドイツへ行きたいです。

初めてのカリーヴルスト。本当においしいです。
正直、私は自身のドイツ語力をあげるために海外実習に参加したわけではありませんでした。長期留学に行きたいけれど、初めてのドイツに一人で行くのは少し怖いという気持ちから、下見するような、ドイツの街を見に行くつもりでこの海外実習に参加しました。事実、たった3週間ですので、ドイツ語が流暢に話せるようになるのは無理があります。しかしドイツ語しか通じない環境にいると、次第に耳が慣れてきて、なんとなくですが言っていることがわかるようになりました。自分の言いたいことを頑張ってドイツ語で話してそれが相手に伝わったときは、嬉しさと達成感と、ほんの少しの自信が生まれました。この経験は、これからのドイツ語の勉強へのモチベーションにつながると思います。勉強面以外でも、日々の食事や交通など調べただけではわからない、実際のドイツを知ることができました。体験したからこそわかることもあるんだと感じました。例えばカリーヴルストです。ウインナーにケチャップとカレー粉をただかけただけのものですが、一度食べたら病みつきになるほどにおいしくて、私は大好きになりました。ぜひドイツに行ったらポテトつきで食べてみてください。
それから私は1週間も経たぬうちにけがをしてしまい、先生方や友達にたくさんの迷惑をかけてしまいました。けれども先生・生徒みんなのおかげで、1人で電車にすら乗れなかった私でも、みんなと同じようにプログラムに参加し、カフェ巡りや買い物もできました。みんなの支えがなければこの海外実習を笑って終えることができなかったと思うと、申し訳なさと感謝の気持ちでいっぱいです。このメンバーで海外実習に行けて本当によかったです。
海外実習中、本当にたくさんのことがありました。そしてたくさんのことを学びました。忙しくはありましたが毎日が充実していて、今思えば嬉しかったこと、困ったこと、しんどかったこと、どれもよい思い出です。ライプツィヒという街も本当に素晴らしいところでした。今後のドイツ語学習を頑張って、さらにドイツ語を上達させて、留学でも観光でも目的はなんであれ、もう一度ドイツに行きたいです。
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