「ドイツ語海外実習を振り返って」増田 雄貴さん

私たちはドイツに3週間滞在し、ライプツィヒ大学でドイツ語の授業を受けながら生活をしました。私はこの3週間で確かな成長と貴重な体験をすることができました。スーパーで買い物をするだけでも、レジがベルトコンベアーのような形であることや、袋は有料で基本的に無料でもらうことが出来ないということから日本との大きな差を感じました。なにより、授業で散々練習したはずの数字を聞き取ることが出来ない自分にやきもきしました。 私たちは、3週間の生活の拠点となったライプツィヒの他に、ベルリン・ドレスデンの2都市を訪れました。私はベルリンで、念願だったドイツ・ブンデスリーガの試合を見ることになりました。このサッカー観戦が一番の思い出です。しかしサッカーの試合を観るのにも一苦労でした。スタジアムに行くための電車で悩み、チケット売り場の場所を探すのにも戸惑い、やっとの思いでチケットを買うも、入場ゲートがわかりません。入場ゲートを見つけ、順番待ちをしていると、なぜかブーイングをされました。なぜかと思っていると、優しい人がここはアウェーサポーター専用ゲートだよ、と教えてくれました。ようやくスタジアムに入り、ピッチが見えるとそんな苦労は記憶から消し飛んでしまいました。サポーター、スタジアムの広さ、熱気、何もかもスケールが違います。一番印象に残っているのは相手選手が退場したときのことです。スタジアム中がWiedersehenの大合唱になります。私の後ろに座っていたおばあさんが、手を振りながらシャウトしていた姿は生涯忘れることはありません。
ベルリン・オリンピアシュタディオン
ドイツ語海外実習で多くのことを感じました。3週間生活して、私が一番強く感じたのはドイツ人の優しさです。道を尋ねたときや切符の買い方を教えてもらったとき、私はドイツ人の優しさに触れたような気がしました。たとえドイツ語が伝わらなくても、必ずどうにかしようとしてくれます。絶対に放り出すことはありませんでした。言いたいことが伝わり、感謝の言葉を告げると、とても喜んでくれます。私はこのやり取りをしただけでもドイツに来た甲斐があったと思います。ドイツに行った際に切符を買うときは、携帯で調べずに駅にいる人に聞いてみてください。そして現地の人との会話の重要性をわかってもらいたいと思います。
ライプツィヒ・ハウプトバーンホフより
振り返りとして私が反省するべきところは、恐れることが多すぎたというところです。大きなお店に行くと、店員さんは英語かドイツ語どちらで話しますか?と聞いてくれます。私はドイツ語だとスムーズな会話が成り立たないと恐れ、英語で応対してもらっていました。そこに自分の語学力の上達の遅さの理由があると痛感しました。もし次ドイツに行くことがあるなら、率先してドイツ語を使い、間違いを恐れずに会話していくことが必要と思っています。
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