堀 朋香 さん(メディア・コミュニケーション専攻)

グライフスヴァルトが生んだ最大の文化人であるカスパー・ダヴィット・フリードリヒについて調べた。彼は1774年に産まれた有名な画家で、19世紀のドイツロマン派の代表者ともいえる。
彼の生家が今はカスパー・ダヴィット・フリードリヒセンターになっていて、実際に中に入ることができた。ろうそく業やせっけん業を営んでいた当時と変わらない様子を見ることができたし、床のゆがんだ部屋があったことでその歴史を感じた。
彼の作品に「エルデナ修道院」というものがある。そこのモデルとなったエルデナ修道院跡にも直接足を運ぶことができた。エルデナ修道院は30年戦争の時に敵軍に破壊されている。バルト海のすぐ近くにある跡地はとても壮大で重々しい空気が流れているように感じた。実際にフリードリヒの絵の中に入ったような不思議な気持ちになった。彼の絵は暗いイメージで描かれていたが夕日が出てくるころにこの場所に行くと、とても幻想的な景色に出会うことができて感動した。
また、ベルリンにあるボーデ博物館に行き様々な画家の絵を見ることができた。有名なものではバビロンの「イシュタル門」「ペルガモン大祭壇」がある。もちろん、フリードリヒの絵もたくさんみることもできた。有名な「雲海の上の旅人」という作品は展示されておらず、見ることができなかったが他の作品を見ることで彼が風景画を多く書いていたということがよく分かった。
彼の描く風景は北ドイツのバルト海沿岸や、ザクセン、ハルツ地方の山岳などが多い。僧院や墓地、かしわの木などがモチーフとしてよく描かれている。また、彼の絵によく出てくる十字架から宗教の信仰も深かったことがうかがえる。
彼の作品は暗いものが多いと感じたが、それは彼が母や妹たちを立て続けに亡くしている過去が影響しているということをフリードリヒセンターの人から聞いて納得した。「氷と海」という作品がその冷酷さや重たいイメージをよく感じさせていて、彼の過去に事が映し出されているようだと聞いた。
さきほど、彼のいちばん有名だとあげた「雲海の上の旅人」は右手に杖を持って切り立った岩の上に立つ若い男の後ろ姿が描かれていて、この作品の題名はドイツ語で『Der Wanderer über dem Nebelmeer』である。彼の画風に、人を描くときはその人も作品に描かれた風景を鑑賞者と共に見つめるため、背後からしか描かれないというものがある。この絵も例外ではなく描かれているのが分かる。
また作家のハンス・ファラダ(本名:ルドルフ・ディツェン)も1893年にグライフスヴァルトで産まれた文化人である。父親は上級司法官で1932年の「Kleiner Mann -was nun?」(小さな男—で、何か?)が注目を浴び、世界各国で翻訳されたことで有名となった。遺作となった「ベルリンに一人死す」は西ドイツでは映画化もされているほど広く親しまれている。今回の留学では彼に関する場所に訪れることはできなかったのが残念だ。
Ostseeに遠足で連れて行ってもらったとき。風が強くて寒かったけどきれいな海だった。
バディーが家に招いてくれて手料理をふるってくれた。
パンとハンバーグとスクランブルエッグがあってカレーも作ってくれた。
誕生日を駅のホームで祝ってもらったとき
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