「ドイツ語海外実習」 徳村 拓也さん

一緒にサッカーをした仲間たち
今回参加したこの1ヶ月の実習は、非常に濃くあっという間の短い期間でした。ドイツ語はもちろんのこと、英語の能力も成長したと感じています。
僕のドイツ語のレベルは決して高い水準ではありません。発音、文法、語彙などまだまだ未熟なところが多いです。今回参加した理由も、自分の今の段階を自分自身に痛感させることでした。実際にドイツに行き、本当に未熟でもっと熱心に取り組まなければならないと痛感させられました。
そして今回の1ヶ月を通して、多くのことを学びました。その中で重要だと感じた事は、失敗を恐れず、どんどん話すことです。これについてはいくつかの体験談を紹介してお伝えします。
まず、僕らの寮にはフットサルコートがあり、フットサルができる環境にありました。サッカーは世界で最も人気のスポーツであり、それに加えて、ドイツを含むヨーロッパでは非常に盛んです。そのためサッカーと非常によく似ているフットサルをしている人は多いです。 もちろん僕らの寮にあったフットサルコートでも、多くの外国人が来ていました。そして、彼らの多くもドイツ語を勉強しに来ている人たちでした。彼らのレベルはB1からC1まで様々ですが、共通して言えることは、みんなドイツ語で日常会話ができるレベルだったということです。僕らはA1レベルなので、ほとんど初心者でした。 日常会話なんてほぼほぼできませんが、ドイツ語で話さなければいけません。こうした環境でフットサルをせざるを得ませんでした。しかしこの生活は僕らを大きく成長させるとともに、多くの人と仲良くなることができました。日常会話におけるドイツ語の表現、若者言葉など、日本では学べないようなことをたくさん学べました。これもすべてフットサルと、失敗を恐れない気持ちがあったからだと思います。 彼らとコミュニケーションをとることは多くのものを僕に与え、成長させてくれました。時には、彼らと英語で話すこともありましたが、それも自分の英語力を上げる為に非常に役に立ちました。始めはほとんど何も理解できませんでしたが、彼らの助けもあり、後半には簡単な会話程度ならできるようになってきました。 彼らと出会わなければ今回の海外実習には正直満足できなかったと思います。彼らとの出会いがあったからこそ、成長できましたし、サッカーというスポーツを通して、素晴らしい関係を築けたと思っています。
次に、一人でどこかに行き、そこを現地の人に案内してもらった時の体験を紹介します。今回はケルンとカールスルーエに行きました。京都産業大学に留学している僕の友人がケルン出身で、かつケルン大学の学生のため、ケルンでは彼に友人を紹介してもらいました。彼はケルンで日本語を学んでいる学生のため、まるでタンデムをしているかのように日本語とドイツ語で会話しました。
カールスルーエでは、あらかじめ日本からドイツの人と連絡を取り、案内していただけるようお願いをしていました。彼女も日本語を勉強している方で、お互いにレベルアップのため多くの会話をしました。しかし、お互い初心者のため、ほぼ英語での会話でした。
この2ヶ所で僕がしたことは、ひたすら話すことでした。英語でも、ドイツ語でも、日本語でもです。話すことによって学べることは非常に多かったです。日本語なら話せるのに、英語やドイツ語では話せないことは多々ありました。その場合、どう言えばよいかは実際に話してみないとわからないと思います。ほかにも発音や文法がそこまで要求されていなかったりと、いろんな発見がありました。
今回の海外実習では、本当に様々な素晴らしい体験をしました。そして非常に多くの人と出会い、多くの人と寂しい別れをしてきました。また再びフライブルクを訪れたいと思います。そして、友人たちと今度はドイツ語で話すことができるように日々努力を重ねたいと思える1ヶ月でした。
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