3月4日に関西空港を出発し、約12時間半のフライトの後、ドイツのフランクフルト国際空港に着きました。そこからバスに乗り換えて、約3時間かけてフライプルク大学の寮に到着しました。私はヨーロッパに行くのは初めてで、最初は楽しみな部分よりも、スリにあったらどうしよう、フライブルクでのドイツ語の授業についていけるのか、といった不安や心配で頭が一杯でした。

実際、約1ヶ月寮に滞在していたのですが、改めて海外の人と一緒に住むと言うことは大変だと感じました。フラットメイトには、男女関係なく、ドイツ人もいれば、様々な国からきている人もいました。自分自身ドイツ語にも英語にもあまり自信が無く、フラットメイトがキッチンで一緒に食事を摂っていても、そこへ行き積極的に話しかけることができませんでした。部屋で1 人食事を摂ることが多かったので、少しも話せない自分にすごく悔しい気持ちがありました。
結局最後まで、廊下ですれ違うと挨拶をする程度でしたが、ドイツ語や英語を使って話さなければいけないという使命感のようなものに囚われていて、自然にキッチンヘ行って料理をしていれば、案外話せたのかなと今では考えたりもします。

語学学校ではクラス分けテストの結果から約10～20人の生徒たちがいるクラスに入りました。そこは全員が日本の大学から来ている人ばかりで、正直、折角ドイツに来ているのにもっと海外の生徒と話してみたいと思っていました。
最初の1 週間でそれぞれの参加者のレベルに合うように、個人でのクラス替えがありました。4日目ぐらいに担任の先生から、もう1つ下のクラスに行く方があなたには合うのでは？と言われ、日本で4月から約11ヶ月ドイツ語を勉強した身としては、情けなさと悔しさがありました。同時に、これからもっと頑張ろうという気持ちも生まれました。
新しいクラスでは、以前とは違って、様々な国から来た生徒もたくさんいました。英語を母国語としている生徒が半数で、残りの半分は日本の生徒たちでしたが、英語ができる人がほとんどでした。質問も英語で飛び合うようなクラスでしたが、学習内容はある程度日本でやったことがあったので、ドイツ語や英語が分からなくても理解できる部分はありました。しかし、 先生と生徒たちが英語で応答しているのを聞いて、改めて英語を話すということの重要性を感じました。また、授業中に必ずペアワークがあるのですが、英語も少しは力をつけたいと思い、なるべく日本の生徒の隣には座らないようにしていました。おかげで最初にペアワークをした時よりも先生に質問をし、ペアの方と一緒に問題を解いて理解することが多くなった気がしました。以前いたクラスよりも明らかに刺激にはなったので、結果的にはクラス替えをして良かったと思いました。


学校は、土日以外はお昼まで授業があり、午後からは自由時間といった感じでした。最初の週は主にフライブルクの周辺を散策したりすることが多かったですが、土日はバスや電車を使って遠出していました。フライブルクは位置的にフランスやスイスにとても近いので、コルマールとストラスブール、バーゼルヘ行きましたが、とても行きやすいと思いました。バスも遠出するには便利だと感じました。
平日は学生食堂であるメンザで昼食を摂りましたが、大学の近くの店で外食をすることも多かったです。その後は、街をぶらぶら歩くか、帰って宿題をしてゆったり過ごしていました。本屋で購入したドイツ語の本を頑張って読もうとした日もありました。
フライブルクで有名なSchwarzwälder Kirschtorteというサクランボ酒を使ったケーキがあり、ドイツは何処のケーキも大抵一切れが大きく、これはクリームも多かったので食べきれるのかと思いましたが、味はとても美味しかった印象があります。夕食は、帰りにスーパーで買ったものを食べることがほとんどでした。スーパーではペットボトルやビンを専用の機械に入れるとリサイクルされ、少しお金が返ってくるのですが、日本ではあまり見かけたことが無かったのでこの制度は環境にもいいなと思いました。
また、ドイツに到着した最初の週に大学から徒歩10分圏内にあるフライブルク大聖堂に行ったのですが、滞在中に行った他の大聖堂や協会と比べて中は暗くて落ち着いた雰囲気でした。個人的には一番良いと感じた大聖堂だったのでドイツを出発する前に何回か訪れました。

以上の内容のように振り返ると早く感じますが、日本にいた時より確実に学ぶモチベー ションは上がりましたし、何事にもめげずに挑戦していこうと思いました。この約1ヶ月で得た経験を無駄にせず、春から日本で語学の勉強に励みたいです。また、いつかドイツに行き、成長した自分を実感できるような日が来るように日々精進しようと考えます。